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サービスのいみ。

 今日、ムチャクチャ考えないといけないことが起きた。

           サービスの意味。

「熱があるから、薬代わりにもらいに行ってもいいですか」と、
ヘルパーさんから病院に連絡があった。
熱が高いならわかるけど、主治医によると「ちょっと」。
そんな簡単に、通院しなくて薬をもらおうと思うんだ…。

以前にもそのケース、ヘルパーさんが薬だけもらいに来たことがあり、
ヘルパーにも、その責任者にも体調が悪いなら
先に連絡してくださいとお願いしていた。

そのケース、訪問看護とヘルパーを利用している。
利用頻度を確認したら、訪問看護は週3回、ヘルパーは週6回。
利用頻度を把握していなかった時点で、支援者として×××

そもそも、このケースが、なぜ訪問看護とヘルパーを利用するようになったのか。
数年前、それまで普通に生活していたのが、急に立ち上がれなくなっていた。
原因がわからず、生活に困るので、訪問看護を頼んだ。
当時の訪問看護の責任者は、本人の様子を細かく連絡していてくれた。
結局、服薬管理や部屋の片づけをしてもらったおかげで、
整形外科で眠剤が処方されていることがわかった。
その情報を受け、生活保護のケースワーカから、
整形外科の病院に連絡して、薬をストップしてもらった。

部屋も片付いていなかったり、食事もしっかりとれてなかったので
ヘルパーはその当時必要だった。

ただ、月日がたったのに、支援者である私は、
訪問看護とヘルパー利用について再評価しなかった。
「必要のない」サービスを提供する手伝いをしていたんだ。

そこが一番の問題。

また、ヘルパー事業所も訪問看護事業所も、ケースのことを考えて
できることが増えたら、サービスを減らすという考えにはならなかった。
目先の利益のために、ケースにとっても事業所にとってもこれから先の利益を失う。


思わず、  ため息ひとつ。


ここからは一般論になるけれど、
単身・高齢で生活保護を受けている人は
「必要以上」のサービスを受けてしまうことがある。
確かに、「必要以上」にサービスを受ける人に、問題がないとは言えない。
ただ、単に、非難もできないとも思っている。
だって、部屋で、誰とも話すことない生活を、ずっとしていたら、
ヘルパーでも訪問看護師でも、部屋に来て、いろいろ世話をしてくれて
身体を心配して優しい言葉をかけてくれる人は「神様」に見える、でしょ。
また、どこかに行くわけでもなく、時間は「無駄に」余っている。
だから「必要以上」に病院に行ってしまう。そういうこともあるんですよ。

「必要のない」サービスを受けること、「必要以上」のサービスを提供することに対して、
厳しく対応するという考えもあるかもしれない。
もし、社会の中に、居場所があり、役割があれば、とも思う。
いろいろな人たちを支援していく中での「永遠のテーマ」。
北風ぴゅーぴゅー(厳罰化)するよりも、太陽であたたかくと思う。


さて、明日からさっそく、「必要のない」サービスと話をしていこう。
プロフィール

困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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