診療困難患者?

「何度説明しても病院の規則を理解してもらえません」と強制退院に近いかたちで自宅に戻ってきた。
確かに、声が大きく、言葉遣いも上品ではない。
思ったことはすぐに口に出してしまうタイプ。
だけど、口に出してしまったあとで、「しまった・・・(--;)」 と一人で反省する。
もともと病院嫌いで入院経験もあまりない。
そもそも病院の規則というものにあまり馴染みがない。
病気の理解もあまりよくない。
今回も黄疸で顔面黄色になっていたのをアパート管理人さんに指摘され、しぶしぶ受診してみたら胆管癌ターミナル期で、すでに積極的な治療は出来ないほど癌が大きくなっていた。
いまは、訪問看護ステーション、アパート管理人、Hippoスタッフが自宅での療養を見守っている。
本人は、自分なりにちゃんと病気と向き合おうとしている。
病棟では「問題患者」でしかなかったが、自宅では自己流で尿量測定も始めていた。
今回、おしっこの管が入った状態での退院だった。だけど周囲の心配をよそに、カテーテル管理グッズを工具セットで工作して周囲をあっと驚かせている。建築現場の仕事経験もあり、モノづくりは大得意だとご満悦な表情。
彼に残された時間は限られている。
本人が望む療養場所でできる限り過ごせたらと思う。
