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どうすれば。。。

 以前、ブログ( もろはのつるぎ。 ←クリック)で紹介したケースが
今日、 の手を離れて施設入所した。

今まで自分がしてきたことを、一人で「考える」時間をつくるための施設入所。

施設入所の話が、本人を入れて、
ケースワーカー、作業所スタッフ、あんしんさぽーとスタッフ、ひぽスタッフで行われ、
淡々と準備がすすんでいくなか、施設の担当者との面接があり、
長い間主治医をしてくれていた精神科医に紹介状を書いてもらった後
本人も、気持ちの整理がついて、ゆっくり話をする時間をもった。

もちろん「考える」ための材料を一緒に探すために。

日常的な支援をしている中では、
「やってはいけないこと」を繰り返すなかで、私は、
ケースに対してゆっくり話をすることもなく、怒っていることが多かった。

「やってはいけないこと」とわかっているのに、「なぜ」繰り返すのか。
「なぜ」という理由を考えることに意味はないのか?
かかわっているすべての社会資源を巻き込んで、悩みつづけた。(悩み続けている。)


最初、かかわりだしてからのことから話をした。

幻聴や被害妄想がひどく、歩いてくる人みんなが自分の悪口を言っていると思い
大量の精神科薬がないと生活できない状態から、
「できる範囲で仕事をしてみたら?」という精神科医からの勧めもあり
「働く」ことをはじめたときの『うれしい』と思った気持ち。

ただ、身体が元気になっていくなかで、余った時間をギャンブルに費やし
いろいろなところで借金、うそをついて借金を重ねていく生活。

その結果、「信用」も、「行くところ」も、なくしていった日々。。。

この間、話を何度もしたなかで、ケースの中には「自分」しか存在しなかった。


迎えの車の窓から、「長い間お世話になりました」と言うケースに対して、
「どうすればよかったのか、おしえてほしい」とあいさつをした。

こうしんちゅう。

 大阪市長選挙の結果が出ました。結果が出ても、深い闇の中に。
釜ヶ崎(西成)でいると、「西成特区構想」とか、いろんなことで「注目」を浴びます。
ここで生活している人たちとは関係なしで、政治と経済に「翻弄」されて

ため息をついてもはじまらないこと、重々承知。コツコツとできることをするのみです。

以前ブログにも登場しているおっちゃん から訴えが。

は、どーもイメージが違うので、別のキャラで。ちょっと太めなので  ?
やっぱりイメージとしてしっくりくるのは なのだ。
って、 と同じぐらい、シンプルで偉大なキャラ、敬意を表している。
リアルの世界でも、まわりにいる社会資源の人たち、リスペクトしてます。

あれ…?今回はそこがメインじゃなくて、最初から話が脱線 してしまった


に何を言われたかというと、ブログの更新スピードをみて、
飽き性な が、ブログ続けられなくなるんじゃないか…と。

確かに、自他ともに認めるほど、注意散漫で、すぐいろんなことに目がむいちゃう。
ただ、この仕事と、ブログを更新することについて、飽きることはない

人とかかわる仕事って、こっちが想定してないような「事件」が起きます。

それが、うれしいこともあれば、 悲しいことも、
腹が立つことも、落ち込むことも、びっくりすることも。

ボランティアで来た人たち、もしくは地域の見学で来た人たちに、
仕事の内容を簡単に説明すると「大変ですよね…」と言われるのだが、
「毎日ジェットコースターに乗っている感じで仕事してます」と怪しい笑顔

前提を説明しないで、これだけ言うと「???」と思われます。

どうも、前提を説明するのが、ちょー苦手な は、
釜ヶ崎のことを知らない人、もしくは、偏った情報だけでイメージが膨らんでいる人に、
がやっている相談・支援内容を伝えるのが下手です。
伝え方をもう少し考えろとは、10年以上働いて思うのですが、なかなか。

で、気になったことをブログを書くことで、
がどのような相談・支援をしているか伝える
② 支援している内容を振り返る機会をつくる
という目的をもって日記をつけているという感じです。

この仕事、「うまくいかないことばかり」ですが、
そういう悩んでいることも、壁にぶつかっていることも伝えてこそだと思ってます。

明日から年度末の最終週がはじまります。う~ん忙しくなりそうだ

お別れの日

以前、このブログでも紹介したおっちゃん、2日前に亡くなりました。(前回記事はこちらをクリック→「治療困難患者?」

年末にアパート管理人さんが黄疸に気付いてくれて、病院に行ったのが3ヶ月ほど前のことです。

「入院態度が悪い」と強制退院してからも、入院を希望したので、違う病院で入院するのですが、結局そこも看護師さんとモメて自己退院・・・。

家にいるときは、自分のペースで生活できるからなのか、そんなにモメることはありません。
訪問看護師さんが毎日来てくれたり、アパートの管理人さんがうどんを買いに行ってくれたり、同じアパートの友人が様子を見に来てくれたりと、なんとか自宅で生活していました。
在宅で看取ることも視野に入れながら、訪問看護師さんとヘルパーを入れるタイミングや、ベッドをどうするかとか、往診の段取りなんかも相談していました。

本人も調子が良いときは、行きつけの弁当屋さんに食事を買いに行ったり、近くに住んでいる友達のところに行ったりしていました。四柱推命が得意な人なので、私も部屋に行っては占い手帳をパラパラめくって運勢をみてもらったりしていました。

本人が希望する療養場所で、最期の時間を穏やかに過ごすことができるように・・・。と、関わってくれているみんなは、エネルギーを傾けてくれます。残された時間は限られているし、体の自由もだんだんきかなくなります。
できることが少なくなり、欲求も小さくなってきます。
「体調が良くなったら友達と高野山に行って願掛けしたい」と言ってた3日後には、近くの弁当屋さんまで行くことも出来なくなっていました。

ひとり暮らしで死と向き合うことは、想像以上にしんどいことだと思います。
訪問サービスの回数を増やしても、四六時中だれかが近くにいるわけではありません。
一人ぼっちになっている時間、死との恐怖感と隣り合わせです。

再び、からだのしんどさが強くなって入院を希望し、再入院になりました。

入院中も近所の友達や、地域で関わっていた訪問看護師さん、Hippoスタッフの誰かがほぼ毎日面会に行ってました。
逝去する2日前、母親への申し訳ない気持ちが本人からポロリ。
身内に関する話は今まで本人から聞いたことがなかったのですが、きっと、ずっと抱えていた気持ちだったんだろうなと。

亡くなってから2日たちますが、まだぼんやりして寂しい気持ちです。

おなじなやみ。

 実家に帰ってきました。今日は寒かったのでお墓まいりはなしで。

で、母ちゃん(家では「奥さん」と呼んでいます。実家が商売をしていたので)
最近何をしているのか、あと奥さんの主張をきいてきました。

最近、近所の老人会に参加しているということで、 つくりました。

雛人形
「お雛様だけど、関係ないね」と言われながら、事務所に飾ってます。

老人会どんな感じかきくと、月1回ですが、顔見知りもできたと。
商売をしていたときとは違う、お知り合いが増えているようです。
最初の頃、約束の日時を間違え、他の方にご迷惑をかけてしまったことがあり、
「謝ったけど、もう行けない… 」と言ってたので、「行かないと!」と。
一人で生活をしているので、誰とも話をしない日ができてしまう。よくないです。

ひぽ が支援している人たちも、同じ課題を抱えています。
一人で暮らしていることが多く、どこか行くところがないと、誰とも話をしないことに。
釜ヶ崎のおっちゃんは、男性で、人付き合いが苦手な人が多いので、
行く「理由」がないと、どこかけに出かけるのは難しい。
で、薬やお金をとりにくる、という「理由」をつけて来てもらってます。

また、今後、自分の最期をどうするか、亡くなってからの葬式とか
いろいろ考えているようで、あれも・これも・気になると。

①できるだけ家で亡くなりたい。入院はしたくない。
②葬式は、簡素なものでお願い            などなど。

①の主張などは、年齢を重ねたうちの支援しているケースからも聞かれる内容です。

主張するだけではなく、奥さん自分でもごそごそ動いてます。その報告などもきいて。
通院・服薬はきっちりする。
近所のケアプランセンターにお邪魔、ケアマネさんに相談、結果介護「自立」でした。
緊急通報システムを利用するために、民生委員さんに協力者のお願いにいったり。
民生委員さんに、一番ちかくにいる私の連絡先を伝えたり、いろいろしてます。

で、自分の葬儀のことを前もって、
知り合いのご兄弟の葬儀を取り仕切ってくれた業者がよさそうなので
そこに相談に行ってみたいなと。

ということで、次回葬儀屋と日程を調整して、実家に帰るようにしようかと。

おやじが亡くなった時、葬儀の準備の手際よさを見てて
「こういう仕事してるの?」と親に感心されました。
『いや~、ほかにもしてるねんけど…(苦笑)』と思いながら、
この仕事で得た「力」を、実家でもいかんなく発揮させていただいてます。

ただ、いろいろ準備していても、予定通りいかないのが、世の中だな~とも話をして、
事務所に戻りました。

歳を重ねると、どの立場でも、同じ悩みを持っているんだな~と思う今日この頃。

事務所にもどったら、ソーラー の手が今日はよく動いて、 よい一日でした。

おひがん。

 今日はお彼岸の中日。

最近、ケースが何人か亡くなった。

病院で癌などで亡くなる場合などは、
事前に福祉のワーカーに親族照会で連絡とれる人がいないか探してもらう。

お部屋で亡くなってしまった場合、警察が遺族を探す。
警察が徹底的に探すので、亡くなってからお葬式をだせるまで時間がかかる。
長いときなど、半年を超えることも少なくない。
時間が経てばたつほど、顔をみることはできない状態でお別れをしなければならない。

ご遺族が出てきたら、ご遺族の意思で、葬儀に参列させてもらえるか決まるが、
大半は、ご遺族が出てこられることはなく、
かかわってきた支援者として、葬儀に参列させてもらうために、
警察、福祉のワーカーに連絡してもらうように頼んでいる。

ただ、最近、ケースワーカーから連絡がなかったことがあり、激怒した。
私も含め、うちのスタッフが何回もケースワーカーに連絡していたのに…。

事故死だったので、本人確認のため早朝に現場に行った。
お酒をやめるための専門病院で治療、最期はお酒を飲んでなかった。

このことをきっかけに、担当ワーカーでは話にならなかったので、
その上司と話をして、ケースが亡くなったとき、誰が見ても
その人にかかわっている人がわかるようにして、
葬儀などの連絡がだれでもできるような形式を作成してもらっているところだ。

また、昨年の夏ごろから、葬儀のときに葬儀会社が写真をとるようになった。
葬儀会社に「なんで?」ときくと、行政からの指導だと。

そう、良心的な葬儀屋とそうでない葬儀屋があるからだ。

良心的でない葬儀屋がどんなところか…
飾っているお花、榊がない、棺に白い布かぶせているだけ、戒名もない、
お別れにだれも来ないだろうと思って、お寺さんが来ておらずお経もない。

亡くなってからも、こんな仕打ちがまっている。

良心的でない葬儀屋から、良心的な葬儀屋にご遺体を運んだこともあった。
良心的でない葬儀屋から「なぜ移すんですか?」ときかれ
吐き捨てるように「あまりにもひどいからに決まってるだろう」と言った。
それでも、良心的でない葬儀屋はかわらない。
事前に連絡がなかったらお寺さんが来ないことが、その後もあるくらいだから。

役所にも、写真とらせるみたいな、しょうもないアリバイをとらせるくらいなら、
かかわった人間、うちの事務所で顔をみていた仲間に、
葬儀に参加して、おわかれをしてもらう方がよっぽど…と思う。


お彼岸に、亡くなった人たちのことを思い出しながら、いろいろ考えます。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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