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けーす・ふこう。

 7年くらい前からかかわっているじいちゃん、
最初の頃は、西成区で55歳以上の日雇労働者を対象に行われている事業
特別清掃に登録、輪番で仕事がまわってきて就労、賃金をもらうと、
よく定位置でワンカップ(日本酒)を飲んでは、 ひっくり返っていた。

居宅保護になるときに、アルコール専門病院に通院していたが
加齢で腰の調子が悪く通院するのが厳しくなて、通院が途絶え。。。

その後、介護サービスが入らないと大変なくらいになり、
ケアマネがしっかりした姉さんの事業所に任せていた。

通院も近所の、いつもお世話になっている精神科医に相談して、
アルコールをやめる治療が続いた。

時々、腰や肺気腫で入院、ちょっとお見舞いということはあったが、
1か月に一回、精神科の受診の際に顔をみかける以外は、任せっきりになっていた。

受診前には、じいちゃんの様子をおしえてくれるケアマネさんから相談が。

保護費が少したまっていると本人に話をした。
そしたら、最近、ヘルパーに「風俗」に行きたいという。

「風俗 !!」

以前は、熱が出て入院、整形外科的に入院と
ぱっとしなかったのだが、元気になった証拠と、まずは喜ぶ  ぱちぱち。

風俗もいろいろあるから何がしたいのか、本人のリクエストもきかないとと思い、
ボランティアできている兄さんに、男同士だからきいてきてとお願い。

ヘルパーさんの前では、勢いよくいってみたものの … 

で、ケアマネさんは歩行器を準備、自分で好きなところ(近所)にお出かけするかと。

私も、久しぶりにお部屋に訪問。

在宅酸素の機械が置かれているのに、きついタバコ をぷはぁ~と吸いながら
「風俗はだめや…。エロDVDをみたけど、70歳じゃぁな。」と
肩を落としながら、さびしげに 話を。

「ほかにやりたいことはないんかいな?」ときくと、
「墓参りや!父ちゃんも母ちゃんも死に目におうてないからな~」と。

ということで、ケアマネさんに確認してGWに日帰りで一緒にお出かけすることに。


釜ヶ崎で相談・支援に10年以上携わっていると、
最初の頃からかかわっている人たちがそれなりの年齢になってくる。

日常の相談業務・生活支援業務に忙殺されてしまい、
じいちゃん、ばあちゃんに対して不孝をしているこに気付きます。
生きてる間に、じいちゃん、ばあちゃん孝行をせねば。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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