しょうがいをもって（さきをみる）②

　まだ手帳を取得していませんが、障がいをもつ20代のお兄さんがいます。

ちいさいときに施設に入ったり、すごく落ち着きがなく、いつもうろうろ。

初めて精神科に行って、薬を調整してもらい、薬を飲んだら眠れるようになって、
なんかわからないけど、薬が効いてきて、「らく」
でも、うろうろ、落ち着きがないのは、あんまり変わらず。

建築日雇いの仕事をして生活をしていたけど、
仕事がなくなりシェルターで寝泊まりをして、
困ったので相談に行ったら、いろんなところの人がかかわるようになった。

まずは眠れないのをなんとかしようと、精神科受診。
今日から泊まるところ困るから、ドヤ(簡易宿泊所）に泊まる準備をしてまらい。
今日から飯を食うのも困るから、食事を準備して。

目先のことは、ちょっと困らないようになった気がする。

次、仕事に行きたいんですけど…。

いつまでも、日雇いの仕事だったら不安定だから
決まった曜日の決まった時間に働ける、この仕事なんてどうだろう…と
就労支援をしているおやっさんから、すすめられるが、
体力的なものもあるけど、規則的な生活ができるんだろうか、ふ・あ・ん。

まず、毎日事務所に薬をとりにくる。食事も一緒に買いにいく。

年度末なので、西成労働福祉センターの近所をうろうろしていたら
若いので、「兄さん仕事に行かない？」と声をかけられる。

で、前もって言わないで行くので、その日の晩の薬がなくて眠れない。

「日雇いの仕事に行くなら前もって声をかけたら、二日分の薬は渡すから、
薬をしっかり飲まないといけない」と伝えると、「はい」と返事をする。

二日に一度日雇いに行くリズムがついたかなと思って、
週3回の電車にのっての仕事にシフトしてみた。

1回は行けたけど、休みの日に日雇いに行ったら2倍のお給料が出て、
日雇いの仕事のお給料は貯金をしてこれから先の生活を考えようといってたのに、
「パチンコで8000円使いました 」「こら 」
それがダメだということはわかっているのに、使ってしてしまう。

その次の日から事務所に顔をだしていません。

きっと、「日雇い」、か、「契約」・「飯場」に行ってるんだろうな～～～。
なんか専門用語が出ていますが、
一日1万円くらいもらえる、建築関係（ガテン系）の仕事に行ったと思われます。
目先のお金 だ！！

でも、この仕事、彼は特別な資格を持っているわけではないので、
景気に左右されるので、年度末までで、4月入ったら仕事なくて困るんですけど…。

なかなか先を見通しての、生活を考えるのは難しいんだろうなと。


仕事がなくなり、困って出てくるのをまちます。


********（追記）*****************************************
2日後もどってきました。 はやい！！　　な感じで。
飯場に行ったら、土をほるしんどい仕事だったので、「トンコ」（逃げて）帰ってきたと。
これから、4月になったら、そういう厳しい仕事しかないよ、と話をするのですが、
全く実感がわいてない感じです。

①薬はどうするつもりだったの？ときくと、露店で買うと。
いやいや、先生が処方している薬以外はダメだし、効かないよと。
②今後仕事は？飯場ではなくて、日雇いか求人誌でガテン系の楽な仕事。
おいおい、4月になったら厳しくなるって。でも体験しないと無理かな。
③寝る場所は？「わかりません」
わからないじゃないでしょ。ちゃんと約束ごと守って生活してドヤにとまると。

月曜日から週3回の仕事に再度行くのですが、ちゃんと「ごめんなさい」言えるかな。
怒られるけど、ちゃんとそこで逃げないで頑張れるのでしょうか。

しょうがいをもって（ないかのびょうき）①。

　最近、障がいをかかえている人のことで「しこたま」悩んでいる。

今回はその1人、
以前ブログにも書いた、軽度の知的障がいの、糖尿病と腎臓病を患っている女性。

ヘルパーが週2回、訪問看護が週3回、Hippo.も日曜日の夜入っているのだが、
食事も不規則、服薬やインシュリンの自己注射も自分でしっかりしない。

いやなことがあったら、部屋を飛び出して1か月くらい野宿します。

服薬をしないことがどういうことなのか、わかっているはずなのに。。。

前の病院を退院してから、治療態度が悪いということで、その病院は出入禁止、
外来で別の病院に通院、主治医に怒られながら、
薬をしっかり飲まないと独り暮らしは難しいと福祉のケースワーカーとも話をして
1,2か月はなんとかできたのだが、3月に入って、受診時に採血をすると、
血糖値が500をこえ、HbA1cも10↑、腎機能の値もえらいことになっていました。

主治医からこのままでは高血糖でショック状態にもなるし、
透析もしないといけないので入院指示がでるも、本人「いや！！！」

次回の受診時には、本人以外にも、福祉のケースワーカー、訪問看護も同行
本人をなだめすかして、何とか入院をするように説得。

入院当日も、訪問看護スタッフが同行していきました。

ただ、入院した翌日から、うちのスタッフに電話、
「薬が飲みにくいから、ゼリー状の包むやつがないと退院する」と。

「よく考えなさい」と一度つきはなして再度電話があり「入院続けます」と。
で、ゼリー状のつつむものをもっていく。
そのときは、「外出も外泊もしないでしっかり治療する」と言ったのに…。

その翌日には病棟に本人がいないと電話。

外出するときは、だれかと一緒じゃないとダメと主治医から言われていたのに
こっそり一人で無断外出をして。

夕方になって役所から電話が。

本人が困らないようにと購入していたテレビカードを現金化して姫路にいる。
帰りの電車賃がないからどうしようと。。。

福祉のケースワーカーが説得、最寄駅に午後6時半つくので、改札で待つことに。
改札で待っていても本人出てこず、30分以上まって、公衆電話から本人、着いたと。

で、電車賃を支払って、「一人で病院に戻って謝りなさい」というと、
「テレビが見たいからテレビカード買うからお金をちょうだい」と。

思わず、ラッシュの時間帯の駅の改札出たところで、大きな声で
「自分が何をしているのかわかっているの」と怒りました。

外出して好きなものを食べて、服薬できてない状況は、命にかかわります。
また、今の病院がダメになったら、彼女を受け入れてくれる病院は、ありません。

彼女には、もう一人暮らしは無理だということ
施設を探すまでの間、居宅で服薬のためだけにサービスを使うことを話ました。


体が不自由になってから、命を落としてからでは遅いのですが、言葉が伝わりません。

歯がゆい思いのなかでかかわっています。


さっき、福祉のケースワーカーが確認したところ、病院にもどっていると。

命を大事にするためには、なんていえばいいんだろうと。。。