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ごじょ(ちいきほうかつけあしすてむ)。

 今日はあいにく の祝日。
保護費の前もあって、比較的平和な一日でした。
平和ということは、ちょっと時間があるということで、久しぶりに商店街をうろうろ。

釜ヶ崎のある、西成区の北部には商店街がいくつかある。
飲み屋しかないのか、と思われる商店街もあれば、
なが~い商店街、昔ながらの豆腐屋さん八百屋さんなど並ぶ商店街も。

昔は、ヘルパーさんを利用することが難しい人と、
ヘルパー利用だけではサービスが足りない人と一緒に買い物をしていた。


今から8年くらい前、お金を持ったら、すぐお酒を飲んで、ひっくり返ってけがをする
アルコール依存症のおっちゃん(通称「100円おじさん」;釜ヶ崎では百円玉があれば
ワンカップ1本買うことができたので、飲酒したら、会った人すべて、誰にでも
「100円ちょうだい」とよく言ってたのでこの呼び名がついてました。)
と、一緒に買い物をした商店街に行ってきた。

100円おじさん、アルコール専門病院に通院していたのですが、
ミーティングでみんなの前で話をするのが苦痛で、すぐ飲酒。
何度も飲酒するなかで、もう行くのはいや!と怒り、
専門病院以外の精神科にも通院したくないとなりました。

もともと、計算するのも苦手で、お酒を飲みすぎて物忘れもあり、
どうしたら、お酒を飲まない生活ができるんだろうと悩んでいました。
お金を持ったら必ずお酒を飲んでしまうので、一緒に食事を買いに行く生活スタート。

ほぼ毎日2回食事を購入するために商店街を歩くと、食べ物の好みがわかってくる。
また、すご~く、うれしそうに食事を選んでいる姿をみる。

夏になるとここの豆腐屋で冷奴を買って、ここの八百屋でスイカを買って、
ここの商店でおかずを一緒に選んでと、商店街を通りながら、懐かしいな~と。

コーヒーは飲めないのですが、トーストが好きということで、
コーヒー券でミルクのモーニング利用できる喫茶店を探したり。
お酒を飲まないときは、すごく人見知りが激しく、
話しかけやすい、マスターやママさんがいて、本人のことわかってくれる店。
(お金を渡したらすぐお酒に消えるので、どんなことがあっても現金は渡さない)

今日、その喫茶店が開いている時間にうろうろしたので、久しぶりに行きました。

店に入ったら、覚えていてくれました。もうお姉さんじゃないねとは言われましたが。。。

当時、100円おじさんがいなくなって、飲酒しているのではないかということで、
その喫茶店や商店街でいつも買い物をする店に「見かけなかった?」と声をかけて
探しまわっていたことなど、ご迷惑をおかけしたので、そんな話もでたり。

商店街のお店の人は、大事な社会資源なんですよね。

ぷっつり喫茶店に来なくなったけど、その後は…という話になり、
介護保険でヘルパーを利用することができるようになり、ヘルパーさんに引き継ぎ
まったく飲酒することがない生活を送っていたが、
いつも通りヘルパーさんが訪問したら、お部屋で亡くなっていましたと。


昔、いろいろなサービスを使えないとき、地域にあるものを利用して
ああでもない、こうでもないと、考えていたなと思います。

最近【地域包括ケアシステム】( 平成25年3月地域包括ケア研究会報告書
← ここ参照)が言われますが、もしかしたら<互助>の一つの形だったのかも。

ひらけ、ほうもんかんご。

 さっそく、 の訪問看護部隊に入ったスタッフの さんが、
この3か月間の感想などを書いてくれました。



1月中旬、初出勤、事務所の中へドキドキ しながら入っていくと…。
たくさんのケースの方が、お薬を飲んだり、お金の授受が行われている。
ただ、呆然と立ちつくす 。そんなふうに1日目がはじまりました。

初めて訪問したお宅は、ご夫婦2人暮らしのマンション。
病院受診日の同行の為、妻を誘いに さんの後を付いて行きました。
イライラした感じで「行くの嫌ヤ  !」と怒りっぽくブツブツと。
それをうまく誘い出し、いざ、病院へ。
『エッー。私にできるかな?こんな事…。』
先行き不安…と内心思いつつ黙って2人の後をトボトボと着いて行きました。

もう1人のケースは、病院で待ち合わせ。もう1人のスタッフ さんと。
診察室で先生から病状説明を聞いたり、本人の心配事を代って質問したり。
その後も、そのケースの方のお宅へ時々訪問する事もあり、
お料理上手な、気さくな女性です。

まだその頃は、【訪問看護】のイメージは、崩れていませんでした…。
【訪問看護】と言えば、普通、熱や血圧を測ったり、床ずれの処置をしたり、
そんな想像をした

ある日「 さん、◇さん受診するから医療券とってきてください。」
『医療券?何それ。』本当に私は無知ですから。
西成区役所の3階に行くと、ごちゃごちゃと人があふれ、
マイクで「△グループ、◎さん」とひっきりなしに、
ケースワーカーさんを呼び出す声が聞こえてくる。
『何なんだ?ここは 』そんな気持ちで、
汗をかきかき 医療券を無事貰って帰りました。

またある時は、「今度、▽さん引っ越しするから手伝って」と。
当日、本人、家主さん、ヘルパーさん、 のスタッフで一気に引っ越し完了。

『あれっ?【訪問看護】は?』

ところで、自転車で町中を走っていると、度々、びっくりする事があります。
細い路地を走っていると布のかたまり。通り過ぎようとすると、布団を敷いて睡眠中。
雨の中、大の字で寝ているのは、あたりまえ。
自転車にまたがったままの状態で横になり腕枕で熟睡。
あちらでは、何か大声で怒っている。
ふと、顔を覗くと赤いマジックで顔にお猿さん の様な落書き。

そんな風景に『おかしいなぁ』、なんておもしろがっている時に、
ご近所のお婆様から、「 とこの人やね」と声をかけて頂きました。
色々、お話をしている中で、 が「楽しいですね」って仕事の感想を言ったら
「なめてたら、あきませんで」と苦言。ドキッとしてしまいました。反省。

そうなんですね。
ここには、声に出せない怒りや、やり場のない悲しみをもって生きている人がいるんですね。その人たちの心の声を聞き落とさぬ様に、そんな事を考えて。

でも、この仕事、嫌いじゃない。かも

いよいよ、訪問看護、本格始動。どうぞ、よろしく、お願いします。



  の訪問看護とブログは、マニアックですけど、深みにはまる、かも

てがみ。

 ボランティアさんから手紙が届いた。

確かに、半年弱くらい、こちらに来てなかったな~と思い返しながら。

学生なので、忙しいときもあるから、特に何も思ってなかったのだが、
手紙の内容は「ボランティアに行けなくてごめんなさい」だった。

なんで、謝るんやろか?と私は思う。謝らなくていいんですよ
ボランティアって、来れるときに来たらいいものだと私は思っている。
無理して、自分にノルマをかして、来るものではないし、
そんな思いまでして、ボランティアに来てほしいとは思わない。
だって楽しくないし、続かないから。
ボランティアでかかわった人のことで気になることがあったら、
また次、ボランティアに来たらいいのではないかと思う。

うちのボランティアの内容として、
【炊き出し】とか【夜回り】と言われることは一切やってない。

野宿状態から抜け出すときに、病院や役所などいろんなところに行かないといけない。
ただ、いろいろ行かないといけないところは、相談者にとっては慣れていないところ。
なので、一緒に行って、一緒に話をきいてくれる人は必要だ。
そこで、ボランティアの人も一緒に、つきっきりで動いてもらうこともある。

また、野宿から抜け出したあと、地域で生活しているのだが、ほとんど一人暮らし。
ヘルパーなどサービスが入っていたら、誰かと話をすることもあるだろうけど、
そうでなかったら、家に訪ねてくるのはケースワーカーが時々。
65歳をこえたら、ケースワーカーが訪問するのは、年に片手で数えれるくらいだ。

なので、うちにあまり来ることもない、病院でもあうことがない人たちに
久しぶりにどうしているのかなとアパート訪問してもらうこともある。

同じように、病院にもお見舞い。ほとんどの人が、誰も来てくれない状態で、
天井とにらめっことして一日を過ごしている。

なので、お部屋でも病院でも、知らない顔のボランティアさんではあるが、
から頼まれてきましたというと、あまり嫌な顔をされることもなく、
部屋にあげてくれたり、話しをしてくれたりすると、ボランティアさんが言ってた。

そのボランティアさんは、そのことを『不思議』と言ってた。
『見ず知らずの人を入れるなんて…』とも言っていた。

ボランティアとして、その人とかかわることはですよね。

もし入院しているケースで亡くなったら、ボランティアさんにも葬儀の日程は伝えます。
ってそういうものだと思ってます。

ボランティアに来れなくても、釜ヶ崎というこの地域での体験は貴重なものだし、
ボランティアでこんなことした、こんな地域に行ったと、いろんな人に伝えてくれたら
それもボランティアだと思っている。そこに、が広がるかもしれないので。

昔ボランティアに来ていた保健師さんが、
大学の先生になって久しぶりにこの前来てくれた。同僚1人連れて。
それも、だと思っている。いろんな形のがあっていいのではないかと思っている。

そんな気持ちで、この街、私たち がやっていることに興味がある人は、
ひぽのホームページ を見て連絡してください。

さいちりょう。

 お酒の治療ってむずかしい。

お酒の専門治療は、毎日通院・ミーティング参加・自助グループ参加など
いろいろプログラムはあるけれど、そういう集団療法にのらない人っていっぱいいる。

認知症がすすんでいたり、知的障がいがあったりで
他の人が話している内容を理解するのが苦手であったり、
人前で話をするのが、すごく苦手で負担がかかったり、理由はいろいろ。

ただ、アルコールを飲むと、けがをしたり、お金をおとしたり
記憶がなかったり、暴れたり、えらいことになっている。
アルコールをやめないといけないと思っているけど、やめられない。

やっぱり、治療が必要。さて、どうするか。。。

まずは、お酒を飲んでの問題があることをわかってもらわないといけません。

アルコールを飲んで、けがをした、お金をおとしたなど
何度か繰り返して、大変なことになっているのをわかってもらって。

それが、アルコール飲んだときにおきてることも、わかってもらって。

で、アルコール飲み続けたらどうなるんだろう…、ものわすれとか、…
不安だねという話をして、アルコールをやめる話をする。
また、今まで飲んできたこと考えたら、一人でやめれないし、…
ということで、精神科に一緒に行くことになります。

そこで、精神科のお医者さんから“アルコール依存症”という病名を言われ、
本人、ガビーン 、病気なんだ…とショックを受けて。
また、精神科のお医者さんから、このまま飲み続けていたら、
脳がちぢんで物忘れひどくなるけど、飲み続ける or やめる と選択を迫られます。

で、やめますということで、治療が開始。
お酒やめ続けるために『お守り』として、その薬を飲んでお酒を飲んだら、お酒が飲めない人のように、顔が真っ赤になったり、動悸がする、抗酒剤というものを処方。
眠れなくなったり、イライラなど離脱症状が出ることもあるのでその処方も。

毎日、うちの事務所に来てもらい、目の前で抗酒剤を飲む生活がはじまります。

ただ、お酒何日かやめると、「お酒やめれるから、薬いらないし、治療必要ない!」と。
『お酒が飲みた~い』というのもあるのかもしれませんが。

で、治療が中断してしまう。今回紹介しようと思うケースはこの繰り返しです。

再度、アルコールの治療をはじめるには、お酒の失敗を積み重ねるしかない。

治療中断すると、ちょっとはお酒やめてるんですけど、1か月くらいで飲み始める。
最初は、『ん?酒臭したかな?』からはじまる。本人に「お酒飲んでない?」ときく。
本人は、「飲んでないよ」というのですが、飲む頻度が増えてきて、
お酒を飲んだ状態で、「お金ください」と事務所に来るようになる。
お酒飲んで来たらお金は渡せないというやりとりを、何回かする。
お酒を飲んでないときに、本人に、お酒飲んで事務所に来たことを伝え、注意する。
そのうち、飲酒して事務所に来る回数がさらに増え、「金ださんかい!」にかわる。
お酒をのんでないときに、本人に、お酒飲んで事務所に来たけど、お酒やめれないかなと。再度治療がいるのではないかと。
本人、「お酒はやめれるから、治療はいいです」という。
最後は、事務所の前で「金だせや!!」で、事務所の前で うゎーとなります。
この状態、本人何も覚えていません。いわゆる、ブラックアウト。
飲酒量も多いので、足もとふらふらなのに、威勢のいいこというので、
身体を抑え込まないと、けがすることもあります。
ちなみに、 は性別 ですが、じいちゃん抑えこみます。
そのぐらいの力しか、じいちゃん力が入りません。
さらに、すごいことしたと思ってもらうことも含めて、 を呼ぶことも。
そうすると、えらいことしたなと、お酒がぬけたとき、より効果的に思ってくれるので。

こんなやりとりをしながら、再度治療をしないといけないね、と
福祉のケースワーカー、アパートのスタッフ、 のスタッフ
みんなから言われ、「やっぱり、治療しないと…」という言葉をもらって、
再度、精神科受診して、治療が再開されます。

久しぶりに、病院に行って、精神科の先生から
「久しぶり。(お酒やめるの)あかんかったか。」と言われました。

アルコールの治療ってこの繰り返しかもしれないな~と思います。

しすてむ。

 訪問看護ステーション立ち上げにあたり、どのシステムを導入しようか迷ってる。

どのシステムがいいんだろう?と思い、訪問看護の知り合いのいる大学の先生に
「どのシステム使っているかおしえてください」とメールをだしたら、返事が。

また、この間、訪問看護関係の雑誌などをよみながら、
厚生労働省のHPなどをみながら、最近の訪問看護や地域包括ケアの流れ
「在宅医療介護連携を進めるための情報共有とICT(情報通信技術)活用」
などをよみながら、これからの訪問看護は何が大事かなど考えながら、
どのシステムを導入しようと、まだこの時期、 と悩んでいる。

システム導入のコストは言うまでもないことだが、
介護保険、医療保険などの請求、訪問看護指示書、訪問看護計画書、
訪問看護記録書Ⅰ、訪問看護記録書Ⅱ、訪問看護報告書、訪問看護情報提供書
など、いかに必要最小限の作業量でできるかは、もちろん当たり前。

さらに、多職種間(釜ヶ崎の場合はサポーティブハウススタッフなど、
他の地域と違うメンバーも)と、いかにタイムリーに情報共有できるか課題である。

情報も、すごい量だったら大変なので、どの相手に対してどの情報が必要か、
情報の取捨選択も大きな課題になってくると思っている。

ただ、この課題、訪問看護ステーションを立ち上げる前から、
支援者間で課題になっていたものと同じ部分ではあると思っている。

で、昨日、訪問看護スタッフと で、事務所にシステム会社から来てもらい、デモを。
会社の名前は株式会社カナミックネットワーク( 株式会社カナミックネットワーク

ここの特徴は、
『超高齢社会で在宅医療・看護・介護の地域包括ケアを支えるクラウドサービス』
です。

他のシステムにもメールを送って、資料請求と無料デモのお願いをしています。

早くシステムを決めないと、ステーション動かないんだけど…、
最初導入するシステムって大事だと思うので、う~んと深く悩んでいます。

いつも使っている脳の部分と違う部分を使っているせいか、疲れてます
プロフィール

困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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