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ひらけ、ほうもんかんご。

 さっそく、 の訪問看護部隊に入ったスタッフの さんが、
この3か月間の感想などを書いてくれました。



1月中旬、初出勤、事務所の中へドキドキ しながら入っていくと…。
たくさんのケースの方が、お薬を飲んだり、お金の授受が行われている。
ただ、呆然と立ちつくす 。そんなふうに1日目がはじまりました。

初めて訪問したお宅は、ご夫婦2人暮らしのマンション。
病院受診日の同行の為、妻を誘いに さんの後を付いて行きました。
イライラした感じで「行くの嫌ヤ  !」と怒りっぽくブツブツと。
それをうまく誘い出し、いざ、病院へ。
『エッー。私にできるかな?こんな事…。』
先行き不安…と内心思いつつ黙って2人の後をトボトボと着いて行きました。

もう1人のケースは、病院で待ち合わせ。もう1人のスタッフ さんと。
診察室で先生から病状説明を聞いたり、本人の心配事を代って質問したり。
その後も、そのケースの方のお宅へ時々訪問する事もあり、
お料理上手な、気さくな女性です。

まだその頃は、【訪問看護】のイメージは、崩れていませんでした…。
【訪問看護】と言えば、普通、熱や血圧を測ったり、床ずれの処置をしたり、
そんな想像をした

ある日「 さん、◇さん受診するから医療券とってきてください。」
『医療券?何それ。』本当に私は無知ですから。
西成区役所の3階に行くと、ごちゃごちゃと人があふれ、
マイクで「△グループ、◎さん」とひっきりなしに、
ケースワーカーさんを呼び出す声が聞こえてくる。
『何なんだ?ここは 』そんな気持ちで、
汗をかきかき 医療券を無事貰って帰りました。

またある時は、「今度、▽さん引っ越しするから手伝って」と。
当日、本人、家主さん、ヘルパーさん、 のスタッフで一気に引っ越し完了。

『あれっ?【訪問看護】は?』

ところで、自転車で町中を走っていると、度々、びっくりする事があります。
細い路地を走っていると布のかたまり。通り過ぎようとすると、布団を敷いて睡眠中。
雨の中、大の字で寝ているのは、あたりまえ。
自転車にまたがったままの状態で横になり腕枕で熟睡。
あちらでは、何か大声で怒っている。
ふと、顔を覗くと赤いマジックで顔にお猿さん の様な落書き。

そんな風景に『おかしいなぁ』、なんておもしろがっている時に、
ご近所のお婆様から、「 とこの人やね」と声をかけて頂きました。
色々、お話をしている中で、 が「楽しいですね」って仕事の感想を言ったら
「なめてたら、あきませんで」と苦言。ドキッとしてしまいました。反省。

そうなんですね。
ここには、声に出せない怒りや、やり場のない悲しみをもって生きている人がいるんですね。その人たちの心の声を聞き落とさぬ様に、そんな事を考えて。

でも、この仕事、嫌いじゃない。かも

いよいよ、訪問看護、本格始動。どうぞ、よろしく、お願いします。



  の訪問看護とブログは、マニアックですけど、深みにはまる、かも

てがみ。

 ボランティアさんから手紙が届いた。

確かに、半年弱くらい、こちらに来てなかったな~と思い返しながら。

学生なので、忙しいときもあるから、特に何も思ってなかったのだが、
手紙の内容は「ボランティアに行けなくてごめんなさい」だった。

なんで、謝るんやろか?と私は思う。謝らなくていいんですよ
ボランティアって、来れるときに来たらいいものだと私は思っている。
無理して、自分にノルマをかして、来るものではないし、
そんな思いまでして、ボランティアに来てほしいとは思わない。
だって楽しくないし、続かないから。
ボランティアでかかわった人のことで気になることがあったら、
また次、ボランティアに来たらいいのではないかと思う。

うちのボランティアの内容として、
【炊き出し】とか【夜回り】と言われることは一切やってない。

野宿状態から抜け出すときに、病院や役所などいろんなところに行かないといけない。
ただ、いろいろ行かないといけないところは、相談者にとっては慣れていないところ。
なので、一緒に行って、一緒に話をきいてくれる人は必要だ。
そこで、ボランティアの人も一緒に、つきっきりで動いてもらうこともある。

また、野宿から抜け出したあと、地域で生活しているのだが、ほとんど一人暮らし。
ヘルパーなどサービスが入っていたら、誰かと話をすることもあるだろうけど、
そうでなかったら、家に訪ねてくるのはケースワーカーが時々。
65歳をこえたら、ケースワーカーが訪問するのは、年に片手で数えれるくらいだ。

なので、うちにあまり来ることもない、病院でもあうことがない人たちに
久しぶりにどうしているのかなとアパート訪問してもらうこともある。

同じように、病院にもお見舞い。ほとんどの人が、誰も来てくれない状態で、
天井とにらめっことして一日を過ごしている。

なので、お部屋でも病院でも、知らない顔のボランティアさんではあるが、
から頼まれてきましたというと、あまり嫌な顔をされることもなく、
部屋にあげてくれたり、話しをしてくれたりすると、ボランティアさんが言ってた。

そのボランティアさんは、そのことを『不思議』と言ってた。
『見ず知らずの人を入れるなんて…』とも言っていた。

ボランティアとして、その人とかかわることはですよね。

もし入院しているケースで亡くなったら、ボランティアさんにも葬儀の日程は伝えます。
ってそういうものだと思ってます。

ボランティアに来れなくても、釜ヶ崎というこの地域での体験は貴重なものだし、
ボランティアでこんなことした、こんな地域に行ったと、いろんな人に伝えてくれたら
それもボランティアだと思っている。そこに、が広がるかもしれないので。

昔ボランティアに来ていた保健師さんが、
大学の先生になって久しぶりにこの前来てくれた。同僚1人連れて。
それも、だと思っている。いろんな形のがあっていいのではないかと思っている。

そんな気持ちで、この街、私たち がやっていることに興味がある人は、
ひぽのホームページ を見て連絡してください。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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