はかまいり。


ちょっと認知のあるアルコール依存症のおやっさんと、いざいざお墓へ。
行く前には、ケアマネさんから、お墓で覚えていることをききだしてもらいました。
まず、霊園の名前は覚えていない。
兵庫県の宝塚から、××という地名の方向にぬける道で、JRの下をくぐったな。
近所に、精神科の病院があるってきいたと。
で、××という地名をもとに、その近所に霊園があったので、
管理事務所に連絡して確認しないといけないなということで電話を。
山田清さん(←ケースのお父さんの名前)という方が眠っているお墓ありますか?と。
管理事務所は、お父さんの名前以外にも管理している人わかりますか?住所は?
と言われても本人、「管理している人?」「住所?」う~ん、わからん。
こちらの状況を、しこたま説明して、やっとこさ、「その名前の墓地ありますよ」と。
本人に確認したら、霊園の名前は覚えてないからわからないけど、たぶんそこ。


でも、ちょっとだけ気になることがある。霊園の近所に精神科の病院はないこと。
あと、お父さんの名前が、よくある名前であること。
もしかしたら… と一抹の不安が…

ただ、他に情報がないので、ケースが言ってたとおり、××という地名だし、
お父さんの名前のお墓もあるし、行くしかないし、行ってみようと思っていました。
いざ、ドライブ




道はすいていたので、1時間ちょっとで目的の霊園に到着。
霊園管理事務所でお墓の場所を確認して、お墓を見に行くと、
本人から「???… ちがう



ちがう!山をおりる



さて、ここからが推理。どのキーワードをピックアップするか?
【近所に精神科の病院があった】をピックアップすると、

でも、××という地名からは離れているな。
でも他の霊園は名前に地名がついてるから覚えているのでは…。
よし、





霊園に到着。管理事務所に電話。「直接管理事務所に来て」と電話で言われる。
車椅子をおしながら、ケースと一緒に、うんしょうんしょと管理事務所に。
「管理している人の名前は?」「お父さんじゃなかったら、妹の旦那さん。名前は…」
「妹さんの名前は?」「妹さんが管理者になっているようですね」と。

いざお墓の近くまで行こうと思ったら、結構階段があり、歩くのが大変で一苦労。
ようやくお墓まで来て、そうこれこれと。
本人足が悪いので、

ケースは立ち上がりお墓に手を合わせ、もう来れないからなと亡き父と母にご挨拶を。
お墓とケースの感慨ひとしお清々しい顔で記念写真を1枚ずつ。
帰り百貨店で日頃食べることのない、おいしそうなお寿司を、自分の分とお供の

帰りの車の中で「妹さんがお参りしてくれている感じだったから、違う花が入ってたら、
お兄ちゃん生きてる、来てくれたと気づいてくれるんじゃないかな」と。
ケース孝行のできた、いい感じのゴールデンウィーク最終日でした。