しょちょう。

ケースが3人続いて亡くなったり、お世話になっている作業所の所長が亡くなったり。
どうしようもなく、残念な気分いっぱいです。
今回亡くなられた所長が所属する作業所は、この間ブログでも紹介
( たのしみ。 とか、たのしみのつづき。 とか、きゅーと。 )していた、
この地域にあるアルコール依存症の方を中心に長年支援しているところです。
利用者の三分の一くらい、うちのケースがお世話になっていると思います。
この地域で働きだして、何もわからないとき、
所長を会議でみたとき、「すごく、あついおっさんやな」と思いました。
このころ、

亡くなられた小杉クリニックの小杉先生やこの所長に
アルコール依存症の治療がどれだけ大変なことか、
どれだけエネルギーがいることか、どれだけ連携が大切か、
などなど、いろいろおしえてもらいました。
そのうち、ちょっと長くこの地域で仕事をするようになり、
いろんな会議やシンポジウムで、

様々な場面で話をするようになってからも、
ケースのことでいろいろ質問されたり、
アルコールの治療・支援の場面で困っているという話をしたら、
これはどうだろう、あれはどうだろうとアドバイスしていただいたのも覚えています。
ただ、所長にとっては、いつまでたっても、私は

結構、長い年月、怒られてたことが多かったです。一人前ではなかったので…。
自分の施設のスタッフではないのですが、「○○さん、…」と怒ってもらってました。
なので、その作業所に行くときも、仲のよいスタッフに「所長いる?」と聞きながら、
おそるおそるお邪魔してました。
今から考えると懐かしい。
それが、この3,4年、怒られることがめっきり減り、
最初は、会議で顔を合わせても「あれ?今日は怒られない。。。」と思うようになり、
次に、「なんで、怒られないんやろ?」と思うようになりました。
作業所のスタッフからも、
「所長が一緒に連携をとって仕事をするように言っている」と聞いて、
「え!どないしたんやろか?」と不安になったのも覚えています。
今から考えたら、所長体調悪かったんだろうなと。
また、作業所の中の長年働いているスタッフがいて、年齢を考えて
世代交代の準備もされていたのかもしれないな…と思う節も。
ただ、会議などでの発言っぷりをみたり、ケースのことで熱くなっているときは、
う~ん、所長っぽいと思っていましたが、こんな形でお別れするのは残念です。
所長にとっては、いつまでも

ケースのためにも、残された作業所のスタッフが目指す
所長の考えていた形のつぎの作業所を、
地域の社会資源の一つとして支えることができたらと思います。
所長ありがとうございました。


