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さーびすひつよう①。

  がかかわっているケースで、訪問看護必要だなと思った人たちを3人紹介。
                  

①ちょっとしたことでリズムがくるって。。。
生保申請を手伝ってから5年、精神科通院当初は「忙しい」と言って状態悪化も。
ただ、最近は、足や口の付随運動はあるけど、調子落ち着いていた
毎週必ず決まった時間に精神科通院していたのに、年末近くの受診日に来なかった。
診療所には通院日であることを確認して、後日本人宅に訪問。

まず、家の入口がオートロックで、入口で部屋の番号を押すが応答がない。
同じアパートに入っているケースに頼んでオートロックを解除。
「最近、このアパート救急車来た?」ときくと「ないよ」と。
部屋に行ってインターホンを押すが返事がない。
、部屋で亡くなるような病気あったかな?」とちょっと悩んで、
新聞受けから部屋の中の臭いをくんくん。
『部屋では亡くなってないな。管理会社に頼んで部屋をあけるのはやめよう』
と訪問したことを書いたメモを挟んで帰る。
受診の前の日に訪問すると、挟んだメモはなくなってたけど、応答がない。
『どうしたんだろう…』と思い、また訪問したメモを挟んで帰る。
次の精神科受診も来なかった。年末年始の休診日に入る。
お正月明けて、たしか内科受診してたと思って内科に連絡したら最近来てない。
『精神症状が増悪したのかな…』と不安な気持ちで再度訪問するも、メモはなく不在。
今度挟んだメモには「金曜日精神科受診の日なので病院に来てください」と書いた。

そしたら受診に現れた。「よかった」という気持ちと「何してたん?」と。
転院した内科からも糖尿病と高血圧があるのに来てないと、精神科の病院に連絡が。
本人にきいたところ、1,2回目の訪問時はインフルエンザか風邪で寝込んでた。
次の訪問は買い物に出かけた。
メモはわかっていたけど、どう対応したらいいのかわからなかった。
内科も○○医院に転院して、予約の日に行けなくて次いつ行ったらいいかわからない。

・部屋に訪問する日を決める
・一緒に内科の病院に行く日を決める   
・新しい事務所に一緒に来て場所の確認
   この3つのことをしました。

部屋に入ったら、ちょっとホコリが溜まっていたけど、それなりに整理されていた。
また、内科に一緒に受診したとき、この間発熱して家で寝てたことを伝え、
毎回通院同行できるわけではないが、何かあったら連絡くださいとお願いする。

決まったことはできるが、想定外のことが起きたら、どうしたらいいのかわからない。
困ったことがあっても、どのように『困っている』と伝えたらいいのかわからない。
頻度は多くなくても、決まった曜日の決まった時間に訪問して、本人の話をきいたり、
部屋の様子を見て、困ったことがないか判断する必要があるのかな…と思った。

今は不定期に、行く日を確認して訪問している。

②すでにサービスはいってるけど。。。
毎日 の事務所に、お薬を飲みに来てお金も受け取りにきている。
また、ヘルパーサービスも利用している。

ヘルパーが入ったとき、部屋の換気をするために窓をあけるが、
ヘルパーが帰ると窓を閉め、布団にジャンバーを来て汗ダラダラということが続いた。
自分で温度調整するのが難しく、着替えも声かけをしないとすることはなかった。
何回声をかけても、換気も着替えも難しく、汗をかき体温を奪われ、発熱することも。

また、本人「いたい」と胸をおさえることが時々あり、『どこがどう痛いの?』ときくも
うまく伝えることができず、今までの既往症として高血圧と肺の病気があり、
検温と血圧測定はヘルパーでもできるが、『この痛みはどこから?』とか、
『どう対応すべきか、救急車、明日の外来、』と判断の難しいことが続いた。

この前は自然気胸で入院して、その退院後も「痛い」と本人。
ヘルパーが、『この前入院したところだけ、また肺気胸かな…』と思い
訪問看護部隊に来てほしいと連絡があった。
1回目の痛いは、気胸でチューブを指した傷口が痛い
2回目はまた胸水が溜まって痛い    ということがわかった。

検温と血圧測定だけではわからない、彼の【痛い】を通訳する人=訪問看護がいる

③サービス利用を嫌がるけど…
以前もブログで書いたが( おためしちゅう。 )UFOのおばちゃん。
以前から服の汚れや臭いなど、いろんなことが気になっていたが、
「自分でできるから」と部屋の訪問を頑なに拒否。

今回UFOが追っかけてきたから、安全確保のために部屋に入ることができた。
病院受診も車で同行。病院受診の前には必ず部屋の掃除に訪看部隊が行く。
いっぱい溜まっていたビニール袋や割り箸を処分。
食べ物の殻もゴミ箱に入れる習慣がなく散らかっていたので、ごみ袋に入れるくせを。
部屋が片付きだす一方で、買い物が足腰が悪くなってから億劫と。
食事をほぼ毎日買っていた内縁の夫の労も考え、配食サービスを利用。
重いペットボトルや、いろいろな買い物も、何を買いたいか確認して代わりに注文。
布団を購入しないと言っていたが、腰が痛くなる原因だからと、布団も一緒に購入。

部屋は片付いてきた。ただ、気になることが。
いつも同じ服をきているし、汚れた洗濯物があまりない。
つまり、肌着もほとんど着替えてないし、入浴もあまりしていないのではないか…。
どうしたら、入浴と肌着などの着替えを促すことができるのか、
彼女のペースがあるので、さて、なんと言って、お風呂に入ってもらうかな。

いろいろ気になることが、あるお方です。

顔見知りじゃないと人見知りが激しいので家にはいれてもらえず、
長時間のやってもらうサービスを受け入れるのが、なかなか難しい。
毎回の通院とセットで継続的にかかわれる人=訪看が必要。

                  
地域で生活するには、ちょこっとしたこと(=訪問看護)が、必要なんですよ。

ほうかんのとくちょう。

 さっきのブログの続き、 の訪問看護の特徴で一番大事なのを忘れてました。

の訪問看護は、【相談支援部門】と一緒にうごくということです。
【相談支援部門】と言っても、
障害者総合支援法などの制度に規定した「相談支援」ではありません。

どういうこと?と思うかもしれません。

私たちの事務所がある釜ヶ崎と言われるところは、
日雇労働者の街で、その労働に規定されて生活も不安定です。
その不安定な労働や生活を支援する、
組合関係やキリスト教関係の支援団体はいっぱいあります。
ただ、野宿から抜け出したあとの生活支援をしているところは少ないです。

うちは、そういう組合関係かキリスト関係とは全く無関係で
野宿から抜け出す、再び野宿にもどらないための相談・生活支援を行っています。
詳しくは、
Hippo.(ひぽ)とは|一般社団法人困窮者総合相談支援室Hipppo.  ・ 
相談・支援|一般社団法人困窮者総合相談支援室Hipppo. をみてください。

【相談支援部門】のスタッフは、一番長くて14年、短くても4年、この地域で支援にかかわってます。その慣れたスタッフと一緒に動くということですかね。

また、訪問看護の依頼は、【相談支援部門】のスタッフがこの間つくってきた
ネットワークの中で依頼を受けて、サービスを提供していくことになります。

さて、今まで書いてきたのは、対「人(利用者)」でしたが、実は、もう少し大きなことも。

「人(利用者)」=点です。
だけでは支援はもちろん無理なので、抱え込むのではなく
様々な社会資源と一緒に、同じ方向性をむいて支援していくことになります。

さらに、点がつながって面になるためには、どうしたらいいんだろう。。。

対「面(釜ヶ崎という地域)」にも、働きかけていきたいと考えています。
いろんなものをかかえていても、地域で生活していくにはどうしたらいいんだろうと。

ただ、絶対入院しないとか、絶対施設を利用しないという意固地なものではなくて、
調子が悪くなりきるまえに少し入院して地域に
生活が破たんするまで地域で頑張らずに施設で生活の枠組みをつくりなおす
ちょっと休憩も必要なときはあると思ってるんです。
休憩して、地域で暮らせるならそれでいいと思ってます。

そいう風に考えてくれる社会資源を探しにいって、地域で一緒にささえていく。
その役割の一つが、訪問看護であり、相談支援であり、様々な社会資源であり。

こんな感じで、訪問看護ステーションHippo.(ひぽ)の責任者 が、
雑誌『コミュニティケア』6月号に書いています。ちょっと広告。

の訪問看護ステーションってそんなことも考えて、動いてもらうことになります。
きっと、訪問看護のことだけじゃなく、もっとひろい視野で
「人(利用者)」と接し、「面(地域)」をみていく、また、
様々な制度やその仕組みを考える場所になるんじゃないかなと思ってます。

そういうことも含めて、  興味のある看護師の方、連絡してください。
訪問看護ステーションHippo.求人募集中

ひとつずつ。

 いや~、なんか今週は疲れてしまって…。先週の疲れもたまってますが。
週のはじめに、風呂と洗濯にしか帰らない部屋のご近所で「事件」があり。。。
落ち着かんです。

訪問看護始動にむけて、 もわからないことだらけなので、
いろんなところに電話をかけたおして、診療報酬請求できるように書類提出。
もっともっと看護師さん必要なので、6月に入ったら再度ハローワークに求人だして。
ネットワークとかパソコンの設定もすすめて、
訪問看護や情報共有システムも決まって、申込みのために月曜日業者さんがきて。
ひとつずつクリアしていかないとすすみません。

うちの訪問看護の特徴は
①釜ヶ崎(あいりん地区)や西成区など狭い地域で生活している人たちが対象
(なので、単身・困窮・高齢もしくは障害の方が多いです)
②精神科の受診が必要もしくは受診している人たちが多い
③いろんな社会資源のネットワークの中で依頼をうけることが多い
(なので、まだ病院につながっていない、指示書もらう前から動きます)
一般的に言われる「多職種」だけにとどまらず、この地域いろんな社会資源があります
④「医療」からの視点ではなく、「生活」からの視点を大事にします
⑤えっ! こんなこともするのっていうこともします
(お部屋の片づけとか、買い物とか、お出かけとかいろいろです)

他にもいろいろあるのですが、具体的なケースをあげて紹介をしたいなと。

おっと、朝の8時台にブログを書いているのですが、
今日は土曜日なのですが、朝一から受診同行があるので、行ってきます。

続きは、事務所に帰ってきてから。な気分でこうしん。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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