このタイミングを待っていました!!

だけど、今日はホッとすることがありました

断酒治療を中断してから、ずっと飲酒が続いている人がいました。
本人は酒をやめる気なんてサラサラなくて、断酒を勧めても「ほっとけ!!酒飲んで死ぬんじゃ!!」と威勢良く言い放っていました。だけど体も生活もボロボロで、いつもギリギリの状態で入退院を繰り返す状態。安否確認のため定期的に家庭訪問をしては、断酒再治療の介入のタイミングを待ってました。ときどき「部屋の中で死んでいたらどうしよう・・・。」とドキドキすることも。それでも、根本的な解決のためには、酒を切る以外にはなく、本人が酒を辞めたいと言うまでは長期戦だと、訪問を繰り返していました。
それが、ここ2週間前からは少し状況が変化。
いつもと同じように、酒を飲んで救急病院に入院。その入院も結局酒を飲みたい一心で自己退院。
今までなら、家に帰ってからも家で酒を飲み続ける日が続くのですが・・・。
部屋の中で便失禁状態。布団も畳も尿でビチョビチョ。ついに、ご飯も買いに行けなくなりました。
「酒飲んでボロボロになってるのはわかってる。だけど15歳から飲んできた酒を辞めきるんは難しいんや!!」
と、ボロボロの状態でポツリ。
今回はアルコール専門病院で入院する話を勧めると、入院に向けて荷物をまとめるなど自分なりに準備を始めていました。そして今日、一緒にアルコール治療を再開するために、入院治療できる病院に行きました。
ここで関わり始めて、アルコール依存症の治療は難しいと痛感します。何度もなんども再飲酒を繰り返しながら、断酒している期間を少しでも伸ばしていく、そんな感じです。
本人が「酒をやめないと!!」って思えるタイミングを待つのも体力がいります。「このまま死んじゃうんじゃないか?」「本当にこれで良いんだろうか?」っていろんなことを感じながらの2年半でした。だけど、周りがどう頑張っても、本人が酒を辞めたいと腹をくくれるまでは、どうにもなりません。
入院中、退院後も支援はまだまだ続いていきます。
きっと、これからも大変なことが、たくさん待っているんだろうけれど・・・。
だけど、今までのボロボロの状態から少し動き出したことに、ホッとしています
