わりきれない。

この仕事をしているので、いろんな弁護士さんにお世話になる。
国選弁護人って、たぶんお金の割にあわない仕事なんだろうなと思うけど、
事件を起こすまでの生活がどんなものだったのか、一生懸命話をきくために
何度も電話をかけてきくる人もいる。
それまでの生活、病気のことなど、
再びそういうことがないように、どうしたらいいのか一緒に悩んでくれる人もいる。
ただ、今回の弁護士は事件のことだけで
今までの生活のこと、病気のこと、家族のことに全く興味を示さない。
家族のことも、罪を軽くするための手段。情状証人として使えるかどうかだけだ。
そうやって、わりきれる人もいるんだなと思った。
頭悪いかもしれないけど、わりきることのできない自分がいる。
わりきれないから、いまここで仕事をしているんだと思う。