しゅうかんって。

例えば、
①ほとんど風呂に入らないケース 結構多いんですよ。
40代前半の女性もいれば、60代半ばの婆さんもいる、
高齢の男性もいれば、まだ40代前半の男性もいる。それこそ老若男女。
何でお風呂入らないの?って、暑いし汗かくのにって

歳をとるとお風呂に入るとしんどかったり、億劫になるとはきく。
中には、そんなにお風呂に入る習慣がないという人も。
ただ、お風呂に入らない期間が半端ではない。
この前、訪問看護部隊がシャワー室を借りて入った人は半年、
時々、救急車で入院するので、それほど期間あいてないと思うのですが、
入院以外で入るのは半年ぶり?靴下をぬぐと皮膚片+垢片がぽろぽろぽろ。
シャワー浴びてごしごしこするのですが、爪でむこうと思うのだけど、
垢って頑固でとれないと、うちの訪看部隊が感心してました。
精神疾患と野宿歴がながかったので、お風呂に入れない時期ながかったのかな。
臭いがしてきたら、(お風呂)入りやとはいえるのですが、あまり臭いもしない場合も。
精神の疾患をかかえていて状態があまりよくないので入れない場合もある。
めんどくさくて、昔からほとんど風呂に入らないって場合もある。
水が怖くて入れないという場合もある。 ……… 理由はいろいろあると思います。
私たちが「お風呂入って」と声をかけて入れる人は、これからも入れると思います。
ただ、声をかけても、お風呂に入れない場合は、訪看部隊が介助。習慣づけを。
女性の場合は、『私(訪看部隊のスタッフ)が、きれいに背中流せないから…』
と言って一緒に入っているケースもいる。あの手この手をつかっております。
②着替えをしないケース
ず~っと同じ服をきてるんです。着替えなくても困らないのかな。
40代の男性の場合、夏用にTシャツ、冬用にシャツ、ズボンはずっと同じジーンズ。
お風呂もあんまり入らないから着替えない。
で、この前、洗濯を訪看部隊が一緒にしたら、見たことのない色の洗濯槽の水の色。
着替えよう…と声かけをするのですが、100円均一で買ったTシャツが数枚あるだけ。
家を出てから、ずっとこの生活をしてたけど…と今までの生活を訪看部隊に話をする。
60代前半の女性も、あんまり風呂に入らないので、下着も履き替えない。
汚れたままの下着をきているもんだから、膀胱炎になって、
おしっこするのになんか痛い、おしっこしたのになんか残尿感がある。
それってお風呂入って着替えないから、清潔たもてないからだよと訪看部隊、
声をかけるようになって、前よりも若干着替えるようになったけど、
毎日下着を着替える習慣がないから…。
③洗顔・歯磨きなどをしないケース
歯を磨いてなくてもきにならない、口臭がしてもきにならない、
目の周りに目脂がついていても、顔によだれがカピカピについていても…。
言われたら、顔を洗わないといけないんだ…と思うけど、
毎日声をかけないと、そこまで気がまわらない、知的障がいのケースがいる。
現在、ヘルパー2級の資格をとって働いているのだが、出勤前に身だしなみチェック。
・歯磨き・洗顔・髭剃り・髪の毛・風呂・爪がチェック項目。
身だしなみって人の印象決めるから大事。自分の健康・生活リズムづくりのためにも。
④すごい偏った食事を摂るケース
何にでもマヨネーズをかけるので、大きいサイズ(1キロ)のマヨネーズを、
1週間に一つ食べるケースがいるんですよ。そんなにマヨネーズを食べて、
見てる間にお腹がポッコリ、採血したら中性脂肪がえらいことに。
『でも、子どもの頃からこの味。とやかく言われたくない』と食生活は全くかわらない。
お金を持ったらどうしてもお酒を買ってしまう60代女性、一緒に食事を買いにいくと、
う~ん、パン、ごはん、ゆで卵、塩辛~い鮭、サラミ、海苔の佃煮、スナック菓子、
う~ん、う~ん、炭水化物かお酒のあて。高血圧に尿酸値、高脂血症になりますよ。
で、訪看部隊が一緒に買い物に行って、野菜買おうよというと、スパゲッティーサラダ。
野菜じゃないから。野菜を買おうとすると、スーパーの中で大騒ぎ。
身体によくないってわかっていても、なかなか食生活はかわらないかな。
ってな感じで、習慣って恐ろしいと思います。もちろんそれは、


訪看部隊も含めて、私たちが、ケースから何で○○しないの?ときくと、
【習慣がないんだけど…】とか【今までこれで生活してきて困ってないんだけど…】
という言葉をきく。そっか、そういう環境で育ったり、生活してきたんだと。
もちろん、それが障がいが原因だったり、精神疾患が原因であったり、貧困だったり、
いろいろ理由はあると思うのだが、一緒にかかわっていくなかで、
今までの習慣とか生活スタイルを変えるのは大変だけど、
ちょっとでも気持ちよく生活できるために、訪看部隊は悪戦苦闘しております。