ぱんどらのはこ。

7月の連休に行われる、勉強会の準備のための打ち合わせと地域を歩くために。
どこで、何をしてきたの?
いつもある事務所から、ちぃーと離れた地域で、
地域の抱える問題について、がんばっている民生委員さんから話をきいて
実際、民生委員さんがかかわっている地域を歩いてみるって感じでした。
民生委員制度って、都会になればなるほど、機能しないんですよね。
そういう私も、町内会に入ってないし、地域のイベントに全く参加してません。
なので、今日、民生委員さんが言ってた話、実はちょっと耳が痛い。自覚ありです。
今日行った地域は、都会なのですが、戦争のときに焼けなかった地域があり、
すごく、古い、密集した地域に、老朽化した建物が、ごちゃごちゃあって、
車なんて絶対とおれない、路地・ろじ・ロジ。
はじめていた私は、どこをどう歩いているの、ちんぷんかんぷんでした。
で、そのような地域が、高齢化しているという話で、この地域どうしたらいいんだろうと。
で、高齢化した人たちの問題って複雑です。
①単身・高齢・認知症の人たち
②高齢の親の介護のために仕事をやめてしまった子ども
③高齢の親と障害をかかえた子ども
もちろん、生活保護受給している人もいれば、わずかばかりの年金で生活している人
経済的なことはもちろん、それ以外にも色んな問題をかかえている。
もちろん、地域が抱える問題は高齢化だけではない。
【ひきこもり】【青少年問題】なんてのもあるだろうけど、
お金をもっているかどうか別として、みんなにわけへだてなく来る問題は高齢化。
今日話をきいた民生委員さん、
何とかしたいと思うから、大変なケースを抱え込んでしまう。
で、どんなケースで困っているんだろうと話を聞かせてもらったら、
う~んと思うところが、いっぱいあるではないか。
高齢の母と障害をかかえる子ども。
経済的には、障害者年金と生活保護で維持しているのだが、
電気・ガスがとまってしまうかもしれない危機的な状況。
生活保護受けているのに、なんでこんな状況になっているんだろう…と。
ケースワーカーに相談に行ったけど、
「できません…」って言われて民生委員さん困ってしまっていた。
ただ、おい待てよ、この親子にかかわっている人(社会資源)はケースワーカだけか?
この親子にかかわっている人(社会資源)たちに、
まず、この親子が危機的な状況であることをわかってもらわないといけない。
そしてさらに、それぞれが、果たさなければならない役割を確認して、
その役割を担うためにはどうしていけばいいのかという話し合いは必要だ。
民生委員さんは、ケースワーカーに「できません…」と言われて止まっていた状態が
ちょっと動き出したのではないかと思ったと思います。
もちろん、今日の会議にいた人もそう思ったのかもしれません。
ただ、思います。
この親子にかかわっている人たちが、しっかりそれぞれの役割を担っていたら、
民生委員さんだけが、これだけ頑張らないといけない状況にはなってないよね。
もしかしたらこれは、この親子に、どこまで自分たちがかかわれるのか
覚悟がいるのではないかと、自分で自分の首をしめて確認しているんじゃないか。
また、親子にかかわっている人たちが出てくるということは、
あけてはいけないパンドラの箱をあけることになるのかもしれません。
パンドラの箱に「希望」だけが残っているかどうかは、
これからの、この親子にかかわっている人たちの動きにかかってくる
なんて、思って帰ってきました。
ただ、今日、この話をきいた私も、すでに、
この親子にかかわっている人になっていると思います。