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ひとりごと。

 ちょっと最近思ったことを、ここで ひとりごと してみる。

私の働いている職場は、日本で、一番、ホームレスが多い地域である。

仕事がなくて、夕方5時くらいになれば、
その日の泊まるところの券をもらうために、長い列ができているのを見かける。
炊き出しの長い列もみる。

この【異常な】光景が、日常の風景になっていることに違和感を感じている。

そのような場所で、困窮状態の人を対象に相談業務を行い
野宿から抜け出したあともその人たちとかかわって仕事をしている。

そんなとき、『ホームレスと健康問題』という言葉を聞いて、すごい違和感が。
ホームレスってことは野宿でしょ、野宿状態で健康を考えろって矛盾してないか…?

この地域で生活しているホームレスは、
地域で行われている清掃事業(1ヶ月3万円程度の収入)、アルミ缶集め、
めったにないけど、建築日雇いの仕事で1日9000円、などのわずかの収入で
タバコ+酒+食事を手に入れて生活している。

となると、食事はどうなるかって?
カップラーメンとかできあいの弁当になるんじゃないかな。
野菜少ないし塩分・脂分多いのはどうしようもできないっしょ。
さらに、タバコ吸って、お酒飲んで、血圧あがって当たり前って。

寝るところは、毎日夕方整理券を配るシェルター(夜間宿所)に泊まるか
暑いこの時期は、路上で段ボールや新聞紙などを敷いて野宿。
もちろん熟睡なんてできるわけないでしょ。

と、こんな状況で野宿している人たちは生活しているわけです。

毎日の生活で手一杯。
身体のこと考えろって?食事のこと考えろって?健康のこと考えろ?

そりゃ無理でしょ。

なのになぜ、「ホームレスと健康問題」なんて言えるの?と思う。

そっか、現場のこと知らない (学者さま) と呼ばれる人たちならわかる。
それでも、健康調査だけしてデータとるだけ迷惑だけど。
あんたらの調査、何の意味あんねん…とずっと思っている。
昔、一瞬だけ所属していた、福祉関係の大学の医師免許をもっている先生にそんなこと言ったな…。

治療につなげないと、調査しても意味ないんだよって思ってる。今までもこれからも。

そんなことに意味のない怒りを感じていたら、うわさでもっと腹の立つこときいた。

ホームレス関係の業界で、うろうろしている精神科医(この業界では有名な兄ちゃん)が、ある地域で、精神科医を動員して、精神科的な調査(精神疾患とか知的障がい)するって。

医者が調査して、目の前の野宿している人「病気」って診断したら、治療するんだろうなって。医者は調査するのが仕事じゃないでしょ。そりゃ、治療。治療するためには、野宿っていう環境はないよね。ってことは、野宿から抜け出して、治療できる環境に、野宿している人たちを連れて行ってくれるんだって。

それは、ありがたい。

でも、こういう調査する人は言うんですよ。「調査することに意味があるんです。実態を明らかにすることに意味があるんです」って。なんか念仏っぽいですけど。

それは、調査している人たちの言い分であって、
野宿を余儀なくされている人たちの言い分ではないと思うよ。

じゃあ、野宿の現場まで精神科医が来て、治療に協力してくれるようになるのか?
野宿から抜けるの一緒にかかわってくれるのか?
野宿から抜けても継続的にその人にかかわってくれるのか?
                                そんな医者、一人しか知らないよ。

わが立場を考えて、生きていかないといけないなと、人のふり見てわがふりを戒める。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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