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ことしのなつは。。。

 今年の夏はいつもとちがう  … なんて書き方をしたら、
なんやねん(大阪弁)って思ってしまいますよね。

そんな、もったいぶった言い方をしていますが、
実は、うちのかかわっているケース、今年の夏はいつもとちがうんです。

何が?というと

釜ヶ崎(西成)では、毎年、お盆に、日雇労働者が仕事先からもどってくるということで、夏まつりを、三角公園で行っている。

最近、日雇労働者、 がこの街に最初に来た頃(1990年の暴動の頃)に比べ、無茶苦茶減りました。当時の、日雇労働者は、すでに年をとり、もし生きていたら、生活保護を受給している人たちがほとんどだと思います。そういううちのケースも、外出嫌がるのに、「夏まつり…」とヘルパーさんに連れて行ってほしいと頼みます。

話が少し脱線しましたが、その、夏まつり(今年は、第43回釜ヶ崎 夏まつり)、
8月12日(火:前夜祭)~8月15日(金)開催されるのですが、
超・超・超・ビックな人が来るので、大騒ぎになっています。

最終日の8月15日(金) 午後5時半から午後6時20分まで
加藤登紀子さん が、31年ぶりに三角公園のステージ で歌う。

うちのケースの一人は、31年前に来たとき、酔っぱらって握手してもらった。
今じゃ、そんな彼もアルコール依存症の治療をしっかりして、
いつもにこにこしながら、事務所に顔をだしてくれてます。

もう一人のケースも、アルコール依存症の治療をしながら、
自分の趣味である、オーケストラのコンサートのチケットを
うちの訪看スタッフの にとってもらって楽しんでいますが、
1週間前に「今日、来るんでしょ」って。いやいや、待ち遠しいけど、一週間早いから。
でも、整理券とかでるんちゃうの?

すごく楽しみにしています。

 自身、夏まつりには、ほとんど行きません。

理由は、夏まつりで、アルコール依存症の治療している人が
飲酒しているのをあまりにも多くみてしまうからです。
夏まつりであっても、病気だからアルコール飲んだらいけないと思っているので、
治療の話をせねばならず、それが仕事だと思っています。
ただ、この街は、「夏まつりなんだから、…」とアルコールに寛大であり、
なおかつ、アルコール依存症という病気の恐ろしさを知らない人たちが多すぎます。

それが、夏まつりに行かない理由です。

今年、金曜日だけど、ちょうどお盆で、午後から毎週行っている診療所がお休みなので、見に行くことはできるのですが、やはりやめておこうと思ってしまいます。

ただ、楽しみにしている二人には、アルコール入らない状態で楽しんでねと。
加藤登紀子さん来るの最後じゃないかな…ってケースもいってたけど、
楽しい思い出は、アルコールと関係なく、残っておいてほしいなと思います。

ちいきぜんりんじぎょうべんきょうかい。

 朝から雨がざぁざぁ降ってます。たいふ~がもう少ししたら通りすぎます。

報告が遅くなってしまいましたが、北区で、7月21日(祝)午後1時から5時まで
東京のふるさとの会、大阪市北区、西成区から参加者を募り
地域善隣事業の勉強会を開催しました。


チラシをはりつけてみました。  ちょっと見にくいですけど。

地域善隣事業勉強会20140721


この勉強会を開く、ちょうど一週間前の7月14日、東京で、
一般財団法人高齢者住宅財団が開催した「地域善隣事業全国会議」にも参加、
厚生労働省老健局の補助事業として、全国8自治体モデル事業が紹介されてました。

今回の補助事業、実は予算が少ない!そこが“ミソ”なんですけど、
予算が少ないので、ひょいと新規参入しようと思わないだろうということ。
もともと、地域で高齢者をはじめとする困窮者の支援を行っている団体に対する
補助金で、3年後で確実にこの予算なくなるというわけです。

今回集まった、東京のふるさとの会 大阪市北区、大阪市西成区は
そもそも、行政自体がこの事業に対して、あんまり興味を示していない地域です。

ただ、大阪市北区の民生委員さんが紹介した事例をききながら、
 民生委員さんってこんなに地域にコミットして、かかわっているんだとびっくり
 北区って、単身世帯もだけど、家族が一緒に生活している困窮世帯が多く
 そういう人たちに対して、どういう支援の方法があるんだろう、う~ん、ブツブツ

また、東京のふるさとの会が紹介した認知症の事例をききながら、
 どう認知症の人たちが地域で生活できるようにかかわっていくか

他の地域の取り組みなどをきくと、自分たちが支援している地域でも
何か、新しく活用できるものはないかと、頭の中がシャカシャカしていい機会に。

勉強会の様子はこんな感じ  マイクもって事例を紹介しているのが、
北区のガンガンやる民生委員さんです。 

2014072114300000.jpg

ただ、 地域善隣事業を展開するということは、
今以上に地域の課題と向き合うことを要求されるので、
パンドラの箱  をあけてしまった感じがするな … と、
地域の抱えている課題の奥深さを考える機会にもなりました。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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