そうだ。。。

本人が事務所に「ヘルパーさんが20分過ぎても来ない」と言いに来た。
ヘルパーの責任者に、急いで状況確認するために連絡をとる。
本人から「自分だけで行けるよ」と言われ、うちの訪看の

通院同行のサービスいらないんじゃないかと思った。
このケース、かかわってすでに4年経つ。
もともと、釜ヶ崎でやっている高齢者の特別清掃で仕事に来ていた。
仕事に来ていたときも、お酒を飲んでちょっと擦りむいた傷をつくってきたり、
仕事の現場でちょっと指示が通りにくいかな…と指導員からも言われていた。
ただ、もともとおとなしい人なので目立つことはなかった。
そんなとき、野宿している人たちのところに行って相談をする巡回相談員から連絡があり、彼が野宿しているテントが強制撤去になるので、なんとか野宿から脱け出すお手伝いをしたいと。
アルコールの問題があったので、一度入院、そして施設入所をしたが、
すぐその施設を出て、特別清掃の事務所で発見、声をかけ、
再び酒をやめる治療とサポーティブハウスで生活するお手伝いをしたのが4年前。
最初かかわったときは、誰の見守りもない一人暮らしは難しいので
生活支援をしてくれるサポーティブハウスに入居することになったのだが、
毎日お薬とお金をとりに事務所に来ていたが、表情も乏しく、
買い物をしている食糧は毎日同じもの(魚肉ソーセージとジャムパン)、
生活に必要な物の購入を勧めるも「いらない」と言って殺風景な部屋で生活していた。
お酒をやめているのに、疎通が悪く、忘れることがあったり、どうしたものかと思い
もっと生活の質をあげるために、いろんな人とかかわってもらおうということで
ヘルパーサービスを利用するようになった。
それから、すぐには変化なかったけど、いろんな人がかかわることで言葉数が増え
笑ってくれるようになって、買い物している内容が少しかわって、
決まったお金以外にも、レンジを買いたいから5000円お金出してと言うようになって、
年月はかかったけど、調子がよくなって、いろんなことができるようになった。
今の彼なら一人で病院に行けるのに、わざわざヘルパーを連れていってた。
状態がよくなったのに、必要のないサービスを続けてしまっていた。
今回のアクシデントは、支援している私たちに
『そうだ。。。』って気づかせてくれる機会になったと思っている。
他にも必要のないサービスを入れていないか考えないと。
もちろん、彼だけではない、他のケースでもと思った。