
この間、ブログで書いている「
地域善隣事業 」って何?と言われた。
①住まい方 ・ ②生き方 ・ ③地域の在り方 この三つに集約される。
①については、持ち家の人は問題ないってわけではないんですよ。
歳をとっていくなかで、体が不自由になったり、認知症になったら、
今まで住んでいたところで、本当に、住み続けられるだろうか…。
賃貸だったら、高齢者のトラブル(孤独死や病気など)が多いから出て行ってくれ!と。
出て行ってくれと言われて行くあてがすぐ見つかりますか?
そういう人たちに対して、まずは、住み慣れた地域で住まいの支援をする。
②については、住まいがあれば問題が解決するわけではないですよね。
身体が不自由じゃなくても、高齢になったら若いころと違って、いろいろ大変で億劫になります。家族と一緒に住んでないけど、また、家族と一緒に住んでいるけど、「赤の他人さまだから」いろいろ言えて、手伝ってもらえることあると思います。
身体が不自由になったら、介護保険とかいろんなサービス受けれますが、今の日本の制度は家族を前提にしているから、一人暮らしだったら全然サービス足りないことが多い。「ちょっと…」ってことが、なかなか自分ひとりではできない。
そういうのを手伝ってもらえたら、遠くの施設に行かなくても、今生活している地域で生活し続けることできるかもしれないのに。
③住み慣れた地域で生活するためには、住まい方、生き方、そして、
地域が支えてくれないと、対個人のサービスだけでは生きていけないですよね。
昔の村社会って、その地域で生活している人たちの顔はみんなが知っていた。
ちょっと誰かの顔が見えないと心配してくれる。家族ではないですけどね。
また、昼間、気軽に、なおかつ、お金がかからず出かけられるところあったら、
爺さんが死んでも、婆さんが死んでも、家に引きこもることもないし。
もし、お金がかからず出かけられるところに、なんでも相談できる人がいたら、
困ったら、遠くの家族よりも、近くの赤の他人に相談しちゃうと思うんですよね。
そういう、昔の日本の社会を、めんどくさいところもあるけど、いいところもあるから、ちょっと目指したいという地域の在り方を、いろんな世代でつくっていけたらいいなと思ってるわけです。
全然難しくない、実にシンプルな発想に基づいている事業なんです。
ただ、人を支えるためには、支える人はボランティアでというわけにはいかないので、
支える人たちに賃金を払い、それが若い人たちの収入につながればいいなという仕組みが必要だということです。その「からくりづくり」のために、みんな集まって、ああでもない、こうでもないと話し合いをしているわけです。
あなたの生活する地域でも、そろそろ、こういう考え方ありじゃないでしょうか。