
うちの訪看部隊が動き出して、約3ヶ月、精神疾患をかかえているケースで訪問看護のサービス入っている人たち、なかなか、
いい感じで 「てごわし」という状況になりだしている。
釜ヶ崎でかかわっているケースの中には、精神疾患を抱えていながら
治療につながることがなく、いろんなものを失って結局ここに辿りつき、
いろんな人たちとのかかわりのなかで、ようやく、治療につながる人も少なくない。
生活保護申請とか、一つのきっかけになるんじゃないかなと思っている。
ただ、そいう形で治療につながらない場合では、今でも野宿という厳しい状況に置かれている人たちも、もちろんいる。
で、今、訪問看護部隊が入っている人たちの中には、
野宿になって施設に入って初めて精神科の治療をスタート、
シェルターで宿泊しているとき声をかけられ精神科の治療スタート、
と発病してから何年、場合によっては何十年も経ってからスタートという場合も。
まず、「病識」というものが、なかなかないので、服薬する習慣をつけることから。
薬を飲んだら、ちょっと眠れる、ちょっと幻聴がマシっていう実感は必要です。
それまで、服薬をしっかりできているか不明な点が多かったので、
そこでようやく、薬の調整を精神科の医師もできるようになる。
で、部屋に訪問して、「お風呂ほとんど入ってないから入りましょう」、
「同じ服をずっと着ているから着替えましょう」、「洗濯しましょう」、
「太ってきたから痩せるために食事一緒に考えましょう」…いろいろ提案してみるが、
「意味がありません。要するに何もする事がないんですわ」とケースが断言する。
(ほ~、次の一手はそうきますか)と心の中で思いながら、「で、何をするの?」と聞くと、「仕事探してるんですけどね…」って言う。
う~ん、どれだけ思考がヒューっと一気に飛び越える、もしくは、落ちるんだろうって。
物事を考えるとき、もう少し、道筋とか脈絡があるんだけど、そこ障害されてます。
訪看の責任者(

)と作戦会議。こちらからの次の一手は、「じゃ、屋外の清掃で楽な仕事あるけど行く?」って言ってみようかな。すでに、作戦を実行に移すための準備は着々とすすめられている。日頃からお世話になっている制度外で就労訓練(賃金は発生します)をさせてもらえるところに、作戦内容を伝えております。もう少し現実を実感してもらう、こちらの目的もね。ふ・ふ・ふ。
いざ、作戦開始。