fc2ブログ

おそうしき。

 ケースの父親のお葬式に参列した。お父さんに会うのは、このお葬式が初めて。

このケース、療育手帳(重い知的障がい)があり、てんかんの持病も持っている。
てんかんを起こさないように、生活を維持するために、ヘルパーさんに朝来てもらい、訪問看護にも入ってもらい、後見人さんもいる、すごい重装備で支援しているケース、かかわって、はやいもので、もう7年以上なる(

ここ3年は、てんかん発作もおきなくて、なんとか生活している。

お父さんが亡くなったという一報は、本人のケースワーカーから本人宅のアパートの管理人さんに電話があった。ただ、そのあとケースワーカーが訪問するが、本人、何を言っているのかさっぱりわからず、電話で呼ばれていく。お父さん亡くなったけど、お葬式?、お父さんの写真は?お父さんの骨は?と、話がなかなかかみ合わない。

親族に連絡して、お葬式の状況がわかったら連絡くださいと。

そこから、もちろん式服などないので、うちの男性のスタッフに、黒の綿パン、黒のセーター、白いワイシャツをサイズを測って購入してきてもらう。本人混乱していて、自分が何をしたらいいのかよくわからない。葬儀に日程をおしえてもらい、明日それに間に合うように迎えにくるから、今日はお風呂に入って、ゆっくり寝るようにと。

朝も、お葬式の時間よりも3時間も早くから、何度も起こしに行き、今日着る服を出してきて着てもらい、顔を洗い寝癖を直してもらって、一緒に葬式の会場に行きました。

そこには、ケースのきょうだい以外にも、お父さんにかかわってもらっていたヘルパー、ケースのことを小さいころから知っている地域の民生委員さんが来ていました。彼の顔を見るなり「●●、久しぶりやな。元気そうで」と。「こんにちは」とケースもあいさつをして、「お父さんによう似てる」と言われてちょっとうれしそう。その民生委員のおばちゃんから「びしばし、しばいてやってや」と言われました。

全く面識のないケースのお父さんのご葬儀に参列するの、ちょっと不思議な気分だったのですが、ケースの昔のことも、お父さんのことも、いろいろ話をきく機会になってよかったです。

せいちょう。

  が、だいぶ前のブログ(ここクリック   卒業式 )で書いた、
がかかわっている、大阪市職業指導センターが行っている「介護職員初任者研修」を卒業した、療育手帳(知的障害中等度)の男性、施設でヘルパーをしています。
施設の利用者と話をしたり、お風呂の準備をするため、「この人には尿パットがいる、オムツがいると覚えるの大変です。」とうれしそうに話をしていた顔をよく覚えている。

卒業してから実際に働き出して、ときどき1日だけ、イヤになってふらっと出かけて職場に行かないということはありました。ただ、次の日からはしっかり仕事に行ってた。

今回は、あんしんさぽーとの手続きをするため、同じアパートの中で部屋を移動したので、通帳の住所変更を自分でしましょうということで、保護費と給料が振り込まれる通帳を渡したら、そのまま2週間失踪。

で、この前の日曜日久しぶりにもどってきて、朝から事務所に来て訴える。
「自分でやりたいんです!」何度も繰り返す「自分でやりたいんです!」

この2週間、給料と保護費を使い切って、まず事務所に現れて言った一言。

「どれだけ職場に迷惑かけていると思うねん!謝りに行かんかい!」と  

実は、失踪したのが月末で、その翌月も本人が戻ってくるのでは…と、 に施設から、シフト表がFAXで送られていた。仕事をする以上、その責任を分かってほしい。

本人が帰ってから、お休みの と、そのケースのところにサービスに入っているヘルパーの責任者、アパートの家主さんに帰ってきたよとメールを送る。そのメールを送って早速ヘルパーの責任者は本人のところに行って話をしてくれた。

翌日、 から、本人帰ってきてから「迷惑かけた」と思ったようですと話をきいた。
 の二人で「成長したよね~」と。

その翌日、本人と 一緒に施設に謝りに行って、すごく怒られて帰って来ました。期待しているから、怒られるわけですね。

迷惑かけたけど、そのおかげで成長していることも実感できる出来事でした。
プロフィール

困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR