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まえをむく。

 ケースが、ちょっとでも良い状態で満足して生活できるようにと思い、日々かかわっている。

その内容は、訪問看護のサービスから、生活支援、治療の介入、弁護士さんに一緒に相談など、ありとあらゆることを支援している。支援内容について、基本的に制限はなく、自分の家族にするようなことも、もちろんしている。

ただ、かかわる中で、支援しているケース本人が、「よくなりたい」という気持ちがないと何もすすまない。

「よくなりたい」という気持ちは、野宿している場合などでは、「あたたかいところで寝たい」「あたたかいごはんが食べたい」という表現になるかもしれない。また、野宿じゃない場合などは、「身体をよくしたい」「仕事をしたい」「社会の役に立ちたい」という表現になるかもしれない。「よくなりたい」という気持ちは、前を向く 姿勢の中に表現される。

「よくなりたい」と思う気持ちは、苦しい思い(苦労)をしてはじめて出てくるもの。厳しい現実と向き合うことで生まれてくるもの。そして、自分自身を大切に思う気持ちから出てくるもの。

いろんな形でかかわっていくが、「よくなりたい」と思う気持ちが見えてこない場合もある。力不足だと思うが、そういうケースないわけではない。そういう場合はどうするか…生命の危機にさらされる場合は、支援をストップすることはできないが、そうでない場合は立ち止まることにしている。立ち止まること=支援をストップすること。その中で、自分自身、何を困っているのか、何を支援してもらわないといけないのか、ケースで考えてもらう時間が必要だと思っている。

福祉の業界にいると、困っている人には必ず「支援」をすべきと思っている人もいる。  は、 【必ず】 とか 【べき】 は存在していないと思ってる。
ただ、「支援」は必要だと思うが、タイミングが大事。「よくなりたい」と思わなければ、前を向かないことには何もはじまらない、と痛感するケースが最近2人いた。
一人は施設入所の話がすすめられており、もう一人は今から「よくなりたい」と思ってくれるまで、我慢がはじまることになる。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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