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かのうせい∞

訪問看護ステーションをはじめて半年以上経ちました。

うちの訪問看護、 が言うのもなんですが、自由度が高く、ユニークです。

簡単に特徴を言うと、

 ①釜ヶ崎(あいりん地区)を中心に大阪市西成区内でおこなっている

 ②指示書を書いてもらうお医者さんの割合が、精神科:内科=8:2

 ③訪看部隊だけではなく、相談支援部隊も一緒に動く(様々な社会資源の活用)

 ④サービス内容は、生活が安定するなら、生活の質があがるなら、O.K.

 ⑤自分でできることはやってもらい、できることを増やしていく


で、具体的にどんなサービスをしたのかって・・・

・食欲のない夏場、一緒においしい鰻を食べに行く
・水が怖くてお風呂が苦手な人と一緒に銭湯に行く
・一緒に苦手な家事(調理・掃除・洗濯)をする
・部屋の掃除を一人でできるようにするため手順を一緒に考えて実践する
・余暇を楽しむために、陶芸教室や水彩木版画教室に行く
・気分転換のために落語を一緒に見に行く
・一緒に昼間行く作業所の見学に行く  ・・・

他にもいろんなことをやっています。

相談支援のスタッフが日常的にかかわっているケースに、訪看のサービスが入ったことで、「こんなことできるんだ!」とか「ここできてなかったんだ」とか、今まで見えてなかった新たな発見があり、ケースの可能性が∞(無限)に広がります

5年以上かかわっている65歳を過ぎたケースが、訪看が入ることで、生活リズムができ、人とかかわる機会ができ、自分でも何かしたい…って言ってくれたことで、昼間就労B型の作業所に行くようになりました。社会の中に彼の居場所ができて、すごく、うれしいです。   

せいどかのげんかい。

 制度化することで、今までやってきたことに対して予算がつくかもしれないけど、実質、仕様書などができてしまい、骨抜き=無責任になるってことはよくある。

具体的にいうと、全国ですすめられている【困窮者支援法】についてのこと。

大阪市西成区ではモデル事業をしているのだが、モデル事業でいろんな課題が出てきている。課題を来年度に活かすことができたらモデル事業の意味があるのだが…。

で、何が課題か… 困窮者には土・日・祝は休みではないということ。人の生活とかかわる仕事をしている人間にとっては当たり前のことだけど、そこんとこなかなかすすまない。服薬の確認にしても、食事にしても、土・日・祝はいらないわけではないからね。

そもそも今回の困窮者支援法のモデル事業、なんで行政スタイルなんだろう?と、行政の担当係長  ブヒブヒ にきいてみようと思う。福祉事務所の窓口をもう一つつくっても意味ないだろう…ってぐらい、分かりそうなもんだけどな~と。ま、困窮者の相談窓口も区役所の中にあるってのも問題だなと。役所、土日入りにくいし。

そんな状況でケースを抱えるのは無理。まして、精神の疾患を抱えてる、生活が不安定なケースを抱えるなんて。現場は困っている。これどないすんのと上の人 に電話してみた。
「服薬や食事は、連携先と一緒に」っていうけど、今年は仕様書があるから仕方ないって思うけど、「じゃあ来年からは、我がのところでできるようにするんですね 」と確認すると、「仕様書は上が決めるから」という答弁。「上ってだれやねん」と。また、その人に確認をしておきました「×連携先 ○下請けって訂正して」と。
で、上 (=担当係長  ではありません、その上)に連絡したら、外出中。

今度、 のところに行ってこようと思う。このままでは、何もできない制度になっちゃ。現場で困っているけど、それを課題として受け止めて、仕様書をかえていこうとする人が、現場と の間にいないのも問題だなって思う。

かわろうと変化がない場合、困窮者支援法で動いている現場のスタッフと、一切、連携することも、やめようと思っている。結局、下請け(賃金未払い) にしかならないから。 西成という地域、 【相談】 という看板をあげているところ多いけど、無駄に一つ増えるだけだと思う。  のスタッフが世話になっている社会資源にも負担をかけるだけだから。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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