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よくなりたいと。。。

 がかかわっているケースはたくさんいる。中には前向きになれないケースがいる。

前向きになれないケースってどんなケース?ってきかれると・・・、
自分でできることをしようとしない」とか「自分で今の生活よりも良くなりたいと思えない」とか。「自分を」大切にできないケース。

訪看をはじめ、生活支援をしている場面で、色んなサービスを受けるには、「自分で」スタートラインに立って、駆け出す方向を向かないと、何も始まらないと思っている。

自分で良くなりたいと」思うのは、病気の治療でも、生活場面でも、仕事を探す時でも、大きな原動力で、支援ってそのお手伝いをちょっとしているだけにしか過ぎない。

自分で良くなりたいと」思ってもらうために、あの手この手でかかわるが、なかなか進まないことがある。そういうときどうするか…。ちょっと荒療法だけど、生命の危機にさらされることがない場合は、すべてのサービスをストップすることがある。

最近、かかわっているケースで糖尿病があるのに、服薬もインシュリンの自己注射もやめて、精神科からの服薬もしておらず、自分で大丈夫って言って、ヘルパーサービスを利用して部屋の掃除だけを頼んでいたケースがいた。糖尿病があるので、必ず服薬しないと、壊疽を起こしたり将来的には透析になるよって話をしたら、「私は透析はしないわよ」と言った。また、薬カレンダーを再度部屋に持って行って、薬剤セットして必ず飲んでと頼み、本人も「は~い」と返事したのに、その1週間後部屋を訪問すると、部屋の中には発泡酒の空き缶だらけで、ほとんど飲んでいない薬カレンダーをみたときに、「なぜ飲まないの?」ときたら、「自分の勝手でしょ」と言われた。

この状況を、事前に、彼女にかかわっている人たち(医者・福祉のケースワーカー・ヘルパー・作業所スタッフなど)には情報を共有しておき、もし「自分で良くなりたいと」思わない場合は、一度すべてのサービスをストップしましょうと了解を得ていた。

で、「『自分の勝手』って言うなら、ヘルパーのサービスもストップして、一人で勝手に生きていくしかないね」と、 本人に責任を返して様子を見ていた。

2週間後、ヘルパーの責任者のところに、内科の病院に行って採血したら、結果が出て入院と言われましたと連絡があった。ようやく、スタートラインに立つことができた。入院中に、彼女と彼女にかかわっている人たちが集まって、「自分でやれることはする」ということを確認して、サービスを再開するかどうか話し合いを持とうと思っている。

自分で良くなりたいと」思わないと何も始まらないのだ。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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