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かんちがい。

 最近、かかわっているケースから
「僕のために  は何をしてくれるのですか」という、勘違い された発言を頂いた。

思わず「は?」と言ってしまったが、この発言の背景を説明しておかないといけない。

うちの事務所は、訪問看護などの「制度」にのっていることと、「制度」にのることではないが、単身者や高齢者、障がいをかけている人たちが、地域で一人で暮らしていくためには必要と思われること、二つのことをやている。

 のやっている支援は、後者なので、様々な制度のはざまになるような支援内容を行うことが多い。逆に言えば、「制度」に規定されることではないので、その内容が支援している相手にとってわかりづらく、ファジィ―なものになる。また、支援対象者からだけではなく、役所の頭の固いケースワーカーからも、①どこの立場で、②何のために、そのようなことをするのか、という話が出てくる。その結果が、この「は?」と思う発言になってくる。

①どこの立場
もちろん家族でも、ケアマネでも、障がい者の相談支援のプランをたてる立場でもない。もちろん慈善事業をしている【心清らかな】人でもない。
強いて言うなら、(家族もどき)(家族もどき)は、こまごまとした日常のことや雑用をすることが多い。もちろん危ないこと、したらいけないと思われることをしたら、ガツンと怒るし、しっかり考えてもらうときには、ちょっとほったらかしをする。『家族』って、ずっとそんなにべったりじゃないでしょ。

②何のために
支援対象者が、現状よりもよくなりたいと思ったとき、一人では大変な部分をお手伝いをしているにすぎない。本人がよくなりたいと思わなかったら「支援」は始まらない。なので、支援対象者自身が、がんばらないことには始まらない。
もし、「支援」というのが、何かやってもらうこと、何か施しを受けること、なんて思っていたら、それは大きな勘違い

で、このケースには、「自分のために、あなたは何をしたの?何をふんばったの?」とききました。そして、現在何のために支援しているのかを再度伝えました。

支援してもらうのが当たり前、何かしてもらって当たり前という関係は、出来の悪い依存しか生まないので、しっかりお互いの立場と支援の目的を明確にして、支援が必要かどうか、支援対象者と の二人だけではなく、他にもかかわっている人たち(主治医や障がい者の相談支援員)とも相談して再検討中です。

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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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