ひとつずつ。

中度の知的障がいをかかえて、現在、就労B型の作業所に通所している。
通所して1年経ったところだが、最初は週2日から、さらに一日増やして現在週3日。
作業をする能力ではなくて、人になれなくて、すご~く緊張するんですよね。
ずっと、お母さんと二人で長い期間生活していたので、お母さんがなくなって、初めて外の世界に放り出されたって感じです。それだけ、お母さん、大事にしてくれてたんだろうけど、ちょー「箱入り」息子です。障がいを抱えている子どもを持っているお母さんって、周りに助けを求めることができず、子どもを抱えこんでしまって、「箱入り」にしてたのかもしれないなと思います。
生活が困らないようになって、生活が落ち着いて、何かしなくっちゃって自分で思い、作業所に通所するようになって、少しずつ世界が広がって来たんですけど、もっともっと広がる可能性をもっているので、そのお手伝いをしたいなと、ちょっと思ってます。
仕事の部分は、作業所にお任せしつつ、様子をきくようにしています。
で、うちがお手伝いしようと思っているのが、生活部分。就労B型なので、少しはお給料もらえます。そのお給料で、何か買いたいものはないのかな?って一緒に部屋の中を見て考えたり、一人暮らしの中で何か困っていることない?とききました。
最初にしたのは、掃除道具とか、掃除のとき使う洗剤など紹介しつつ、一緒にお掃除して掃除の仕方をひとつずつ覚えてもらいました。
次、布団のしたに敷くマットが、テレビ見るの腰が痛いから座椅子とか、ひとつずつ部屋のものが増えてくる。
で、作業所の担当してくれている方から、「すごく目が悪いのでめがねつくって」という連絡をもらい、作業所のお休みの日でもやっている眼科に行ってます。眼科も、少し人の多いターミナル近くにある眼科にトライ。人ごみになれないといけないから。最初は結構脂汗かいてましたけど、ちょっとだけ慣れてきたころに、めがねやに行って、お試しで度の入っためがねをかけて、「お!よく見える!」と感動の嵐。「こんなに見えるの久しぶり」って。もっと早くめがね作ればよかったねっていいながら、いろいろ手続きを一緒にして、今めがねができるの待ってます。
めがねができて見えるようになったら、次どうする?ってきいてます。最近の若者なので、「みんなが指でしている電話ほしい」と、スマホがほしいと。働きだして稼ぐようになり、社会が広がって、いろんなことがひとつずつできるようになってきました。
で、そろそろ訪問看護の登場かなって思ってます。いろんな人たちがかかわることで、もっともっと社会がひろがって、楽しいことも増えて、できることも増えて、もちろん、できないことも増えるかもしれないし、くやしい思いをすることも増えるかもしれない。でも、「いきる」って、あがったりさがったり、いろんなことがあるから楽しいんですよね。今まで経験した以上に、いろんなこと楽しんでほしい。そのためには、訪問看護、150%必要だと思ってます。
めがねできたら、本人に、今まで、
