ひさしぶりのおきゅうりょうで。

引きこもりってわけではないのだが、高校を卒業してから、仕事に3回就いたが、なかなか続かず、ここ20年近くは求職活動を時々するも、仕事に就くこともなかった。その間の生活についてきくと、おじいちゃんの年金、おじいちゃんが亡くなってからはお父さんの年金、お父さんが亡くなってからは母親の年金…みたいな形で2人生活してきた。
ただ、お母さんが倒れて入院、ヘルパー利用するようになって、今のままでは別世帯の二人の家計をお母さんの年金だけで支えるのは厳しい。で、お母さんのケアマネージャに付き添われて、一緒に相談に来たと。
高校まで卒業はしているが、明らかに計算が苦手だったり、こちらの言ったことに「はい」と返事するが、理解できてないかな…という雰囲気があったので、知的障がいの手帳(療育手帳)申請をすすめ、その手帳がとれたら仕事探しをしていこうと。本人仕事はしたいが、年齢も40代半ば、仕事をしていないブランクがそれだけあると厳しい。
新しく、障がい者の就労移行支援事業所を今年度立ち上げる事業所に相談して、週3回屋外の軽作業をしてもらっていた。
で、10日の日、20年ぶりのお給料を受け取ることができた。額は5万円程度なのだが、食費にあてないとお金がないなと思っていたところ、本人から「お給料は?」と言うので、「何か買いたいものがあるの?」ときいたら、「お母さんに時計を買いたい」と言うことでした。久しぶりのお給料でお母さんに何かしたいと思っていたそうです。
働きだした最初は、仕事が終わったらボーっとしていることが多く、「次、何しましょう」がなかなか言いだせなかった。最近は、事業所のスタッフから、短く・明確な指示を出してもらうので作業がしやすくなり、「次、何しましょう」と聞くことができるようになった。
療育手帳の判定も先日終わり、手帳を取得できることがわかりました。新しくできる、障がい者の就労移行支援事業所に続けて通ってもらおうと思います。
今日、お母さんに時計を渡しているはずなので、今度会うときに、お母さんなんて言ってくれたと聞こうと思います。