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しょくにんわざ。

 大阪の西成には『サポーティブハウス』なるものがあります。部屋の広さはドヤと同じなのですが、しっかりした『サポーティブハウス』では服薬・金銭管理だけではなく、緊急時の対応など、家族的な支援を、家賃(もちろん共益費3000円ありますが)だけ支払っている中で、やってくれてます。なので、非常に助かります。

今回の生活保護の住宅扶助で、部屋の広さによって減額幅が変わるのですが、部屋の広さ以外にも、服薬・金銭管理をはじめ、しっかり支援しているところと、そうでないところと、一律っていうのが納得いかないんですけどね。本来、しっかりした『サポーティブハウス』がやってるサービス内容って対価もらってもいいんじゃないかと思うくらいのレベルですよ。行政って、そういうところの評価ってしないけど、ないと困るのにな~とブツブツ。

いつもお世話になっているサポーティブハウスで生活している人たちの中には、え!こんな認知症でも施設じゃなくて地域で生活できるんだ…とか、これだけの介護度でも地域で生活できるんだ…と頭が下がるくらいのケースもかかえてもらってます。

で、そこの受付で、手作りっぽいお花があるのですが、受付のスタッフにこれどうしたの?ときくと、入居しているケースの手作りって。

  青い花  赤い花

ティッシュくらいの薄さの色のついた紙と針金だけでこれだけつくるんですよ。材料は、サポーティブハウスのスタッフが頼まれて購入しにいってるそいうです。すごいな~と感心。で、どんな人がつくってるんだろう?って詳しくきいたら、70代半ばのお爺ちゃんだそうです。え!爺ちゃんが…と思ったのですが、思わず、「もともと職人さん?」ときいたら、大正解!

歳を重ねていくなかで、仕事はもうリタイアして、ヘルパーさんが入るくらいちょっと体が大変になってきて、でも時間はたっぷりある。その時間をどう使おうかって、みんな悩むところです。

それにしても、近くでみればみるほど、その緻密さも含めて、すごいな~と思います。

やぼう。

 数日前にくまモン44歳になってしまいました。白髪と老眼が気になる年頃。

ケースの何人かは、くまモンの誕生日を知ってる人がいて、最近では、生活保護の医療券を代わりにもらいにいくとき、自分の生年月日を書かねばならず、誕生日も仕事をしていたので、福祉のケースワーカさんからも「おめでとう」と言われるのも恥ずかしい年頃です。

で、誕生日プレゼントをケースからもらいました。 くまモン  と ミィ  と。
くまモンの腹黒さ、ミィのひねくれっぷり、両方とも大好きです  ありがとう  
     プレゼント

事務所にあるサボテンの上にミィをのせて、洗濯物をバックに一枚。タイトル…
事務所を一望している感じがして、人生を達観している感じでこのタイトル

  野 望  ― や ・ ぼ ・ う  ― 

ミィ2

ぷにゅ。

 かかわっているケースの中には、いろんな病気が原因で、身体が少し不自由な人が何人もいます。

そのような人たちを抱えてベットに移乗しようとしたとき、おちゃめなことをするケースがいます。少し認知症もあるんですけど、顔つきが、 なのだ。鼻毛がすぐ伸びてくるので、こんな感じの顔になります。

「いち・に~のさん」とかけ声をかけて、ベットにうつすのですが、その時、そのケースの体を、私の体に預けてもらう形にしているのですが、…。

「いち・に~のさん」というと、耳元で「ぷにゅ」っと言うので、思わず、脱力しかけて、腰痛めました。

で、「ぷにゅ」っと言ったときに、こちらもすかさず、「うんこもれた?」と切り替えし、便臭してないので、そんなことないことはわかるのですが…。

で、「なんで、『ぷにゅ』って言ったの?」ときくと、満面のスマイル  いや~遊ばれてます。

ぞうしょくちゅう。

 訪看部隊のスタッフが、ちょっとずつ増殖中

うちの訪看部隊のスタッフ、この仕事をする前は【釜ヶ崎】という地域を知らなかった人がほとんど。6人中4人は、面接のときにはじめてこの地域に来た人たち。

また、訪問看護をした経験がある人は6人中1人。

さらに、うちの訪看の指示書を書いてもらってる先生は、精神科の先生が多いのだが、精神科の病棟勤務のある人は6人中1人。

うちで働きだして、「はじめて」ということを経験してもらってます。

訪問看護って、もちろん病院ではないので、治療からその人をみるのではなく、家に出て行くので、生活場面からその人をみることになります。

地域での「生活」をどうやって支えるか、そこさえベースにあれば、大丈夫。

他の事業所の事務所にお邪魔したとき、スタッフの顔をみたら、そこの事業所がどんな感じかってわかりますよね。疲れた感じとか、いやいや仕事している感じのところには、サービス頼みたいとは思いません。

仕事って楽しいことばかりじゃないけど、やっぱりケースが調子よくなって…みたいな、楽しいこともないとね。

平日、事務所で、訪看のスタッフが出たり入ったりし、ケースのことで「どうしよう」「これどうかな」と話をして「行ってきます!」と勢いよく自転車をこいでる姿を眺めてます。

ぼんのうはいきるかつりょく。

 1ヶ月くらい前まで、精神科の病院に入院していたケースがいる。

入院した原因は、お酒を飲みすぎて、頭をガンとして、物忘れがひどくなって、寒い雪の降る中、野宿したいたため。3分前のことも覚えてないくらい、なので、いつもフレッシュ。そういいながら、ほぼ毎日行っているヘルパーや訪看部隊の顔は覚えるようになり、いろんなことを話するようになります。また、昔の若い頃のことは覚えてます。

入院中はなかなか歩くことができなかったのですが、地域に帰ってきてからの生活はめまぐるしく、あれよあれよという生活。

最初は病院での生活が体に染みついているのか、何するのも億劫な感じで「だるい」と。ただ、病院の外で生活しているとわかりだすと、刺激が強く、このケースの「煩悩」をくすぐることが多く、「なんとか歩きたい!」と気持ちを強くします。

で、実際、ヘルパーや訪問看護がサービスに入るときに、トイレまで歩けるように、家の玄関まで歩けるようにと、誰かいるところで歩く訓練を。1ヶ月で4点杖を使えるようになり、5mくらいなら歩けるようになりました。

「煩悩」とは何か、お酒飲みたい、エロ映画見に行きたい、…。

「煩悩」は生きる活力です。
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