
人とかかわる仕事をしていると、自分たちの組織だけで一人の人をかかえることができないことは、重々承知している。そのため、うちの訪看部隊以外にも、主治医、福祉のケースワーカー、ヘルパーさんや、西成の場合はサポーティブハウスのスタッフ(管理人さん)、社会福祉協議会の生活援助スタッフ(あんしんさぽーと)、など、多くの人がかかわっている場合がほとんどだ。
そんな一人の人とかかわっていくなかで、自分の組織のメンバーであっても、他の組織のメンバーであっても、相談したり、ここはこういう風に改善しようかとか、ダメなことをしたときは怒ったり、いろいろあると思う。
もちろんそのために、ケース会議があったり、関係者だけでの連絡調整会議あると思うのですが、昨日もその会議がありました。
今回、ちょっと問題があったので、その問題が再発しないための対策は?となって、その組織の対策だけでは不十分と

は思ったので、他の組織のメンバーも入れてのチェック機能をつくりました。そして、その会議は、その問題があった事業所を「つめる」ためのものではないので、よりよいサービスをどう提供するか、サービス内容の検討もされました。
高齢になり、加えて、肺がんも進行していくなかで、なかなか外出したがらないなかで、どうやって外出できるときにしてもらうか、という話が中心に。「今後、こうやっていきましょう…」という話をしたのに、今日来たヘルパーさん、昨日の話し合いの内容わかってないんだと思いました。
昨日の会議でも、

カンカンに怒ってたので、

にまず謝ってました。ということは、昨日

が怒ってたということはきいたんだろうな。でも、そこ大事なところじゃないし。これから、どれだけ外出できるようにみんなでしていくか、サービスの質をあげていくかってところ、サービスの内容は、ちんぷんかんぷんなものでした。残念です。そのヘルパーさんが悪いのだと、

は思ってません。そのヘルパー事業所全体の問題だと思うし、その事業所にケースを頼んでいるうちの問題でもあると思うので、これからも口酸っぱく、言っていかないといけないと思います。
主体が誰なのか、誰のためのケアなのか。ただ、その原点にさえもどれば、考えられることなのに。ただ、ただ、残念です。でも、ただ、残念です、だけでは、ケースに申し訳ないので、事業所の責任者の人にも、そこのヘルパーにも、意識をかえてもらわないといけないと思います。サービスの質をあげたい、ただそれだけなのに、こんなに難しい、風通しの悪い状況なのです。これでもだめなら、事業所をかえることも今後考えないといけないんだろうな…と思っています。一番大事なのは、事業所ではなくてケースなので。
うちは、訪問看護ステーションであり、長年この地域で困っているいろんな人たちを支援していきている法人でもあります。他の事業所をみながら、自分の事業所に対する戒めとして、原点を忘れないように。