
この前の水曜日に、以前うちでボランティアをしていただいていた方が大学の教員をしている大学から、医学生と看護学生の2人が実習、「見学」が正しいかな、こられました。今回2人ですが、9月に入ると、あと2回にわけて4人、計6人来られます。
釜ヶ崎ってよくもわるくも、【ホームレスが多い】【治安が悪い】【覚醒剤】なんて、マスコミを通してのイメージが膨らんでいる場合が多く、そういうイメージもあったんじゃないでしょうか。
百聞は一見にしかずうちの訪問看護部隊に一緒にまわってもらいながら、ケースをとおして、釜ヶ崎をみてもらいました。
一緒にまわった訪看のスタッフが「びっくりしてましたよ」と。ま~20歳そこそこの年齢の一生懸命勉強して大学にとおって、まだまだ社会経験も少ない学生さんだからね…と思いながら。
うちのケースは、日頃来ることがない、若い学生さんに興味深々、いつもと違う顔を見せて、楽しそうに

愛想がいいんだから。。。ケースにとってもいい気分転換です。
訪問が終わってから学生さんと話をしていて、訪問と別にいくつか質問が。
①貧困ビジネスの見分け方若いころは特にそうかもしれませんが、世の中って、【善】と【悪】をはっきりと二分するのって難しいんですよね。大阪府の貧困ビジネス条例のときに、証人として呼ばれたときにも話をしたのですが、(野宿して外で死ぬ)のと(貧困ビジネスにお金とられるけど屋根のあるところで死ぬ)の、どっちがいいのかな…って。貧困ビジネスがいいなんて思わないけど、貧困ビジネスからぬけだして、その人が困らないような支援の体制がとれるかどうかが、課題です。
②学生の自分たちが来てこの地域何かできるのか一緒にまわってもらって気づいたかもしれないけど、誰かが来てくれることでうれしいと思うことが多いと思いますよと。ひとりだから。「何かをしてあげよう」という気持ちはいらないんじゃないかなと。「そこにいてくれる」ってのでどうかなと。目的があるとしたら、自分たちのこれからの人生の中で、社会経験を増やすために、自分のために来てるっていうのでいいのではないかなと。
そういう話をして、お疲れ様と帰ってもらいました。
百聞は一見にしかず