こっぱみじんに。

理由は、支援する側に対して、支援される側の依存関係が強いから。依存関係がエスカレートして、執拗になって、妄想までなってしまった結果のことである。
この仕事をしていると、野宿から抜け出すとき、また、精神科受診する際、地域で安定して生活するために、…と、いろんな場面で、支援する側が、力をいれる場面が多々ある。その場面においては、支援する側と支援される側の間に依存関係はあるのかもしれない。そこのところ、

ただ、地域で、さまざまな支援が入っていくなかで、一人の支援する側の人間にかかる負担は減っていく。それが、今回のケースについては、減らないというよりも逆に依存関係の中で妄想がひどくなり、その支援者との関係は終了ということになる。
このケースの主治医が言ってたのですが、支援されていたケースは、支援者のことを、地域で生活するための「帰属」と思ってしまったんだろうねと。社会の中で生きていくには、私たちは、家族、会社、社会の中で役割を担い、いろんな「帰属」を持っている。一人の人に「帰属」するということは、それは依存にしかすぎず、その脆弱な基盤の上に、『安定』というものがあるのなら、それはいつかわ壊れるだけのことである。
で、こっぱみじんに壊れている。
壊れて、自暴自棄になっている。自分で自分の中にあるエネルギーをコントロールしないといけないという気持ちも吹き飛んだ。
入院して考える時間が必要だ。
