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じむしょのまえに。

 今日は夜になってから雨が降り出しています。

事務所のシャッターの前には一人の男性が寝てます。

男性が寝ているのに気付いたのは、今年の春先ごろでした。事務所の上で生活しているケースに、寝る前のお薬を持って行こうと、中からシャッターを開けたら、いてて。むこうもびっくり、こっちもびっくり。薬を配って上から降りてきたら、シャッターの前にはおらず移動してました。

それから、梅雨があけるまで、毎日ではないですが、雨が降ったら寝に来てました。だいたい21時くらいになったら、他の場所から移動してきて。

顔をまじまじと見たわけではないのですが、比較的若い印象を受けました。若いので、生活保護以外でも、住むところがあったら、できる仕事があるのではないかと思い、困窮者の支援をしている知り合いのところの部屋があいているか確認、声をかけようと思ったら、その日はいなくて。次の日もいなくて。1週間いなくて、仕事に行けたのかな…って思ったりして。

その男性が、今日、事務所の前で寝てます。

声をかけたら、静かに寝ている場所を奪ってしまうことにはなります。ただ、自分ひとりでは難しいけど、野宿から脱け出せる可能性があるのに…って。

今日はもう寝ていたので、明日事務所の前にいたら、声をかけてみようと思います。

ようこそ。

 明日、新しく訪問看護のスタッフになってくれるメンバーが来ます。釜ヶ崎のこと知らないというので、  ドキドキ   もんです。

 が、最初に西成に来たの1990年なんで、30年も前のこと、鮮明に覚えています。まだ学生なのに、暴動見に来てたんですよね。それから、もう少し多い頻度で来だしたのが、1995年なので25年も前のことになります。

なぜ、釜ヶ崎に来たのか、… どんな街なんだろうと興味深々ではありましたが…、理由はなかったんです。長年この街で働いていると、いろんなこと言われますけど。何かできるなんて、これっぽっちも思ってなかったし、「こころざし」があったわけでもないし、そんな大そうな気持ちなんて、全くなくて。

ただ、この街で見るもの、「すごい」と思うことが多くて、あと、「どうしたらいいんだろう」と考えることが多くて。毎日、新しいことだらけで、吸収できずにあっぷあっぷで仕事してました。今も、「お~、すごい」ってことに遭遇して、ちょびっと、あっぷあっぷ。

釜ヶ崎で働くようになって、約20年、引きずり込まれるように、というか、どっぷりつかって、抜け出せない感じで、仕事をしています。

 からひとこと。 釜ヶ崎へようこそ。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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