じむしょのまえに。

事務所のシャッターの前には一人の男性が寝てます。
男性が寝ているのに気付いたのは、今年の春先ごろでした。事務所の上で生活しているケースに、寝る前のお薬を持って行こうと、中からシャッターを開けたら、いてて。むこうもびっくり、こっちもびっくり。薬を配って上から降りてきたら、シャッターの前にはおらず移動してました。
それから、梅雨があけるまで、毎日ではないですが、雨が降ったら寝に来てました。だいたい21時くらいになったら、他の場所から移動してきて。
顔をまじまじと見たわけではないのですが、比較的若い印象を受けました。若いので、生活保護以外でも、住むところがあったら、できる仕事があるのではないかと思い、困窮者の支援をしている知り合いのところの部屋があいているか確認、声をかけようと思ったら、その日はいなくて。次の日もいなくて。1週間いなくて、仕事に行けたのかな…って思ったりして。
その男性が、今日、事務所の前で寝てます。
声をかけたら、静かに寝ている場所を奪ってしまうことにはなります。ただ、自分ひとりでは難しいけど、野宿から脱け出せる可能性があるのに…って。
今日はもう寝ていたので、明日事務所の前にいたら、声をかけてみようと思います。