ふたり。

抗酒剤(この薬を飲んでアルコールを飲むとひどい二日酔いになります)を
飲むために事務所に顔を出す人が結構います。
そんな中で、最近、

ふたりは、別のところからの依頼でかかわることになりました。
依頼内容としては、アルコール依存症の治療をしているけれども
最近、スリップ(再飲酒

本人は治療する気はあると思うのだが、お金をもったらずっと飲み続けてしまう。
生活保護費を受け取ったら飲み続けてしまうんじゃないか…。
また、病院が休みの日は、抗酒剤を飲むところがいるんじゃないか…。
再度アルコールの治療をするためのお手伝いをしてほしいと。
ということで、本人同意のもと、お金と抗酒剤を預かることになりました。
たまたま、ふたりともスリップした時期が同じ1月。
たまたま、アルコール依存症専門病院の主治医とソーシャルワーカーも同じ。
ただ、違うのは治療歴。
①さんは治療して数年。
②さんは治療して10年近く。
で、昨日は②さんが事務所に来たとき、①さんの話になりました。
「①さん来ました?」
「病院で①さんから話かけられて、①さんも

「この前は、事務所の近所まで①さんと一緒に帰ってきたんですよ。」
「ふ~ん。」
「①さんが言うんですよね、『大のおとなが、お金を預かってもらうなんて…』て。」
「そっか。」
「で、僕言ったんです。『休みに行くところがあっていいよ』って。」
「暇があったらよくないこと、お酒飲みたいって考えちゃいますから。」
お酒を「ひとり」でやめるのって、すごく難しい。
通院するだけでは、なかなか。
お酒をやめている仲間がいるんです。
あと、お酒をやめ続けるのを応援してくれる人たちも。
さて、この「ふたり」どうなっていくんでしょう。。。