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ずるさ。

 人間は、みんな「ずるさ」を持ってる、と思ってます。
 も、けもの化、もしくは、妖怪化して、妖怪人間ベムのように「早く人間になりたい」なんて鼻歌歌ってますけど、まだ人間の端くれなので、当然、「ずるさ」は持ってます。

この仕事をしていると、野宿せざるを得ないほどの困窮状態に陥った人たちとかかわる機会があるのですが、生きていくために「ずるさ」を武器にして生き延びてきた人たちに会います。「ずるさ」がないと死んでたかもしれません。

また、支援者(ケース・利用者)と関係が継続していく中で、「ずるさ」が増大していく人たちもいます。

「ずるさ」は自分を維持するために、大事な武器だと思っています。なので否定する気はさらさらありません。もし「ずるさ」の少ない人がいたら、もう少し「ずるさ」=「したたかさ」を持ってほしいと言います。

ただ、生命の危機がない中で、「ずるさ」が増大する方向だけにすすむ支援は、やっぱりできないな…と最近思うことがありました。

も含め支援している人間が、「ずるさ」を増大させる手伝いをしたとも思ってます。

自分がしたことを隠すために、「うそ」を言って自分の困難状況をかわそうとする。
支援している人間は「うそ」をつかれていることはわかってる。それを繰り返していく。
本人が、【どこかでブレーキを踏まないといけない】ことに、気づくのか様子をみる。
今まで繋がっていた関係が変化し壊れていく。結果、鬱屈した、依存的な人になる。

その場しのぎで「かわした」結果、「ずるさ」と全く向き合わず、周りに誰もいなくなった。

無くすものはないので、そこからはじめてもいいのかもしれないと今思ってます。
次会ったときは、ここからスターとしようと、 もようやく腹をくくりました。
彼の主治医(精神科医)とも、そこから始めたいと連絡をしようと思います。

彼がその状況を見つめ、認識できるまで、何度も言って、待つしかありません。
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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