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しえんつきじゅうたくしんぽのほうこく②

 先週の日曜日参加した、シンポジウムの報告の続きです。

シンポジウムの発言者の中には、
元厚生労働省社会・援護局長から、来年度からはじまる“生活困窮者自立支援法”の話や、今回改定される生活保護住宅扶助費の話がでました。
【生活支援】の財源を、生活保護費の住宅費から捻出している団体もあるので、住宅扶助の減額は死活問題でもありますから。

その次の報告は、全国の【生活支援】を行っていると思われる団体に郵送で送ったアンケート調査の結果と具体的に現地に赴いて聞き取り調査を行った13団体の報告でした。アンケート調査から、精神科の疾患を抱えているケースが多く(全体の約7割の団体がかかわっています)、精神科医療機関との連携を行っているところが多い(全体の約6割)ということがわかりました。

その後は、大学で住宅を専門に研究している教授から、また東京都のセンターで認知症の研究に取り組んでいる精神科医から報告がありました。

最後に、大学で福祉政策論を専攻している教授から、今取り組んでいることは、高齢者の住まい・生活というだけではなく、ふるさとの会が取り組んでいる、支援をされている若者が支援する側にまわる(【生活支援】労働)も含めて、①主体の再生、②生活空間の再生、③公の再生 という3つの再生の意味を含むと説明されています。

大阪では考えられないくらいの、大学でもいろんな分野の専門家、精神科医など様々な人たちが参加しての議論でした。あまりにも情報量が多すぎて、 いっぱいいっぱいになってましたけど。

ただ、考えれば考えるほど課題はいっぱい。以下3つばかし。

 【生活支援】って、いろいろな地域で、いろいろなことが行われていますが、オーソライズしていく必要性はある。
 財源として、ふるさとの会は、部屋を管理することと【生活支援】もセットで、家主さんからお金をもらうモデルを検討しています。もちろん、家賃扶助のような公的な部分だけに頼っていては…と思う部分ですが、ふるさとの会とは別のモデルも考えたいなと思います。
 【生活支援】労働についている若者は、現在、生活保護+生活支援労働の対価で生活していますが、この生活支援労働と一般労働との壁は大きくなり、生活支援労働から先の労働をどう考えていくかという課題が残ります。

毎日現場に追われているので、一ヶ月に一度くらい、東京で、自分のしていることを少しでも整理できる時間をもたないと、と思って東京のふるさとの会のシンポジウムにお邪魔してます。たまには、真面目な報告も 
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困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

Author:困窮者総合相談支援室Hippo.(ひぽ)

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