
この1,2年をふりかえると、10年以上かかわっていたケースがバタバタと亡くなったり、癌などの疾患をかかえていて密なかかわりのなか、あっという間に地域で亡くなったケース、いずれも思い出たっぷりのケースが亡くなることが増えた。

が働いている地域、大阪市西成区、特に釜ヶ崎(あいりん地区)では、単身で生活している人が多く、家族ともいろんな理由で疎遠になっている。昔の話をきくと、やんちゃして家族に相当迷惑をかけていたり、精神的な疾患を抱えて家族のもとから飛び出したり、当時はどうしようもなかったことではないかと思う。
ただ、自分の死期が近づいてくると、「家族に会いたい」という気持ちが強くなり、役所から連絡をとってもらったり、あの手この手でつながりを探して連絡する。
ケースが生きてる間にきてくれて、声をかけてもらい旅立つ人もいれば、亡くなってから葬儀に顔をだしてくれるご家族もいる。

にとっては、顔を見せてくれただけで感謝です。だって、今までの【わだかまり】を考えると、奇跡だと思ってます。

ケースのためにも、来てくれた家族のためにも、最期どのような生活をしていたか、いいこともわるいことも、エピソードたっぷりで伝えます。亡くなったケースは謝れないけど、亡くなってからでも、かかえている【わだかまり】が少し溶けるから。
少しずつ溶ける【わだかまり】をみながら、
ここまでが 
の仕事だと思ってます。しっかり、あの世におくりだせてますかね。